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白鵬休場で浮き彫りになった角界の“矛盾”

東スポWeb 9月9日(金)16時30分配信

 大横綱の離脱は人災なのか。横綱白鵬(31=宮城野)が大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)を休場することが8日、正式に決まった。前日7日に都内の病院で精密検査を受け「右母趾伸筋腱損傷」「右足関節炎」「左膝タナ障害」で4か月の加療が必要と診断され、この日に日本相撲協会へ診断書を提出。白鵬の休場は4度目で、初日から全休は大関時代の2006年九州場所以来10年ぶりとなった。

 東京・墨田区で会見を開いた白鵬は「ファンの方々に申し訳ない気持ち」と謝罪。今回の休場は横綱としての責任感が“災い”となった形だ。7月の名古屋場所で右足親指を負傷。夏巡業で患部をかばううちに右足首と左ヒザも痛めた。当初は夏巡業を休場する考えもあったが、他の関取衆が相次いで休場。協会の看板力士として休場しづらい立場に置かれた。

 白鵬は「(関取衆が)20人ぐらい休場して“ここで休めないな”と。本場所に来られない地方の方々が巡業を楽しみにしている」と強行出場の理由を説明。その一方で「ハードなスケジュール。地方巡業は本場所に次ぐ大事な行事。もう少し相撲協会も、しっかり認識してもらいたい」とも。巡業で力士にかかる負担の大きさを、やんわりと指摘した。

 白鵬は力士会の会長だった今年の初場所前、協会に巡業の待遇改善を求める提案書を提出。移動時間の短縮や手当の増額、トレーナーの増員などを要望した。ただ、現時点では協会側に改善の動きはない。巡業は協会の重要な柱とはいえ、それで本場所に支障をきたすのは本末転倒。白鵬の休場で角界が抱える“矛盾”が浮き彫りとなった格好だ。

最終更新:9月9日(金)16時40分

東スポWeb