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レーザー光で燃料デブリ粉砕 第一原発

福島民報 9/9(金) 12:04配信

 日本原子力研究開発機構(JAEA)などの研究グループは東京電力福島第一原発の溶融燃料(燃料デブリ)取り出しに向け、固まった燃料デブリを安全かつ効率的に砕く技術を開発した。レーザー光を移動させて削り出しながら水を噴射し、放射性物質を含む粉じんの拡散を防ぐ。「廃炉作業への適用性が高い」としている。
 燃料デブリは原子炉内の構造物と交じって固化しているとみられているが、形状や分布状態は分かっていない。大きな塊だった場合、取り出しができるよう細かく砕く必要がある。新技術は燃料デブリの厚さに関係なく削ることができる上、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)が戦略プランで挙げた「冠水」「気中」など3つの工法全てに対応できるという。
 レーザー光はナイフやドリルで切断する手法と比べて小さい機器で済み、炉内の狭い空間でも遠隔操作しやすい。刃こぼれやかみ込みが起きない利点もある。米国スリーマイル島原発事故の解体ではカッターが刃こぼれし、作業が長期化している。
 今後、作業で発生する粉じんや水の回収方法を確立し、技術の実用化を目指す。
 新技術はJAEA、日立GEニュークリア・エナジー、スギノマシンの三者でつくる研究グループが8日に福岡県久留米市で開かれた日本原子力学会秋の大会で示した。

福島民報社

最終更新:9/9(金) 12:15

福島民報

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