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田中がマイナー投手の“教科書”に

東スポWeb 9月9日(金)16時45分配信

【ニューヨーク8日(日本時間9日)発】ヤンキースの田中将大投手(27)が、マイナー選手の“教科書”になる。この日、ブルペン投球を行った田中に傘下マイナーの巡回コーチが密着。卓越した投球技術などをマイナー選手に伝えるためだという。

 田中は10日(同11日)のレイズ戦に向け、ブルペンに入って23球を投げた。ロスチャイルド投手コーチが左右の打席に立って行う通常のブルペンだったが、唯一いつもと違う点が。ユニホームこそ着ているものの、普段、ブルペンやクラブハウスで見かけない謎の人物が田中に密着していたのだ。

 ビデオカメラを構えて投球を録画したばかりか、投球を終えた田中と身ぶり手ぶりを交えて10分以上、話し合った。

 その動きがとにかく細かい。ボールの握りから投球時のヒジの位置、セットポジションでの動きまで――。一体、何なのか。

 前回登板ではフォームのバランスを気にしていただけに、本格的なフォーム修正に着手したかと思いきや、その答えは予想外だった。

 田中に聞くと、密着していたのはマイナーの投手コーチで「言葉だけだと伝わらないから、ということなので(投球を)録画して、どう投げているとか、いろいろ話したんですよ」。田中の投球技術や思考をマイナーリーガーの“教科書”にするためだった。

 訪れたのはデニー・ボレル投手コーディネーター。日本式に言えばマイナーの“投手巡回コーチ”といったところだろう。田中は伝家の宝刀・スライダーの握りも教えたという。

 これまで田中がロッカールームや練習時、同僚にスライダーやスプリットの握り、投げ方などを聞かれ、教える光景は何度も見られた。しかし、マイナーの指導者が直接、教わりに来るというのは今回のみならず、あまり見ない。田中の投球技術がいかに模範的で、見習うべき点が多いかということだ。

 エースとしてチームを引っ張る田中は、マイナーリーガーの憧れというだけでなく“良き手本”として伝承されることになりそうだ。

最終更新:9月9日(金)17時31分

東スポWeb

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