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万引対策へ「見せる防犯」 制服警察官が店舗巡回 裾野署

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月9日(金)18時4分配信

 刑法犯認知件数が静岡県内で減少傾向にある一方で、増加している万引被害への対策として裾野署が管内(裾野市、長泉町)のスーパーやコンビニ店と連携し、独自の対策を始めた。8月から制服警察官による各店舗の巡回を開始し、「見せる防犯」で万引の抑止、被害防止を目指す。

 同月中旬の昼。裾野市茶畑のマックスバリュ裾野茶畑店で、同署の制服警察官2人が店内を巡回し、万引犯がいないか目を光らせた。武蔵恭介店長は「(店内に)警察官の姿がある方が、お客さまに安心感を与えてくれる」と歓迎した。

 同署は7月、管内のスーパーやコンビニ店などに立ち寄り警戒に関するアンケートを実施した。従来、制服警察官による警戒に店舗側は抵抗感を示し、万引Gメンと呼ばれる私服警備員による警戒が主流だった。アンケートには計61店が制服警察官による店内巡回を要望。「店の要望に基づいてきめ細かな対応をし、店と警察との情報共有で万引をさせない環境づくりが大切」と同署の小高義久生活安全課長は強調する。

 全国万引犯罪防止機構(東京都)の稲本義範事務局次長は「制服警察官による巡回で万引が減った事例は全国で確認されていて、効果は絶大」と分析する。万引などの身近な犯罪は凶悪事件に手を染め始める「ゲートウェイ犯罪」ともいわれ、稲本氏は「万引を防がないと、より重い犯罪の発生につながり、体感治安の悪化にもなる」と万引対策の意義を説いた。



 <メモ>県警によると、ことし上半期の刑法犯認知件数(暫定値)は1万673件(前年同期比734件減)。7年連続で減少し、統計を取り始めた1980年以降で最少だった。一方、万引被害の認知件数は1589件(同245件増)と増加傾向にある。裾野署管内でもことしに入ってからの万引被害(7月末現在)は63件で、前年同期比33件増と増えている。

静岡新聞社

最終更新:9月9日(金)18時4分

@S[アットエス] by 静岡新聞