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北朝鮮が5回目核実験 強硬手段に朝鮮半島の混迷深まる

聯合ニュース 9月9日(金)12時23分配信

【ソウル聯合ニュース】弾道ミサイルの発射実験を相次ぎ実施してきた北朝鮮が9日、5回目の核実験に踏み切ったようだ。朝鮮半島情勢が混迷の度を深めている。

 北朝鮮は1月の4回目核実験から8か月、これを受け国連安全保障理事会が北朝鮮に対しこれまでにない厳しい制裁決議を採択してから半年で、再び核実験を強行した。

 中国、ラオスと、最近多国間と2国間の首脳会議が活発に行われているが、北朝鮮はこれに先立ち潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射実験などで挑発を強めていた。さらに、国際社会が北朝鮮への圧力強化で一致したのをあざ笑うかのように、核実験という最も強力な挑発を仕掛けたと映る。

 米国が11月の大統領選を経て来年政権交代し新たな状況がつくられるのを前に、核とミサイル能力の引き上げを急ぐ思惑をあらわにしたといえる。時期的にも、米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備決定により韓米日と中国の間に亀裂が生じたことに乗じたとみることができる。韓米日をはじめとする国際社会が北朝鮮に圧力をかけ続けるならば、これに対抗し一層強硬な措置を取っていくと威嚇する面もある。

 しかし、韓米日などは北朝鮮への強力な制裁を盛り込んだ3月の安保理決議を上回る厳しい内容の制裁決議の採択へ動き、圧力をさらに強めることになると予想される。3月の決議には含まれなかった民生用の輸出入まで規制する案が話し合われるか注目される。

 今月10~13日には北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の米国首席代表が韓日を訪問し、月末に始まる国連総会を機に韓米日の外相会談開催も調整中だ。

 しかし、最大の鍵は北朝鮮への影響力が最も大きい中国が握る。中国はTHAAD配備問題で韓米に反発している。安保理常任理事国としてある程度は北朝鮮制裁に賛同しているが、北朝鮮をさらに締め付けることになる民生用輸出入の規制にまで同意するかは定かでない。

 中国がある程度の制裁案に同意する一方、局面の転換に向け6カ国協議再開のカードを切る可能性も無くはない。米国による金融制裁に不満を抱いた北朝鮮が2006年10月に最初の核実験に踏み切ったことで各国の危機意識が高まり、中断していた6カ国協議が再開した前例もあった。

 ただ、北朝鮮制裁に対する韓米の決然たる姿勢や米国の政権交代を控えた状況などを踏まえると、6カ国協議の再開は容易でないとの見方が大勢を占める。制裁を加速させようとする韓米日の動きと6カ国協議再開への中国の働きかけがぶつかり合うという可能性も排除できない。

最終更新:9月9日(金)12時25分

聯合ニュース