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日本政府、北朝鮮の技術向上に警戒 今年2回目の核実験

ロイター 9月9日(金)12時54分配信

[東京 9日 ロイター] - 日本政府は、北朝鮮の核とミサイル技術の急速な進展に警戒を強めている。1月の核実験からわずか8カ月後となる今回、北朝鮮は弾頭化に成功したことを示唆。運搬手段の弾道ミサイルも精度が増しており、北の核の脅威は現実のものとなりつつある。

北朝鮮の核実験は9日のもので通算5回目。稲田朋美防衛相は同日午後に面会した米ケネディ駐日大使に、「今までの実験は3年ごと、4年ごと。1年に2回もやるのは初めて」と話した。8月の防衛相就任以降、3度にわたって弾道ミサイルが発射されたことも説明した。

北朝鮮は今回の実験後、弾頭の爆発試験だったと発表。核弾頭をロケットに搭載することが可能になったと主張した。

核をミサイルに載せるには、小さな弾頭にする必要がある。日本政府は今も分析中だが、稲田防衛相は記者会見で「核兵器開発は技術的な成熟が認められる」と指摘。その上で「小型化、弾頭化の実現に至っている可能性も否定できない」と語った。

一方、北朝鮮は弾道ミサイルの発射も繰り返している。今年に入って撃ったミサイルは21発。わざと高く撃ったり、潜水艦から発射したりと手法も多様化している。9月5日に同時に撃った3発のミサイルは、北海道の西方沖にほぼ同時に着水し、技術の向上を示した。

杉山良行航空幕僚長は9日午後の会見で、「細部の分析はこれからだが、北朝鮮自身が弾頭の実験と言っている。ミサイルの発射と併せて非情に重要な脅威と認識している」と述べた。

<最も強い言葉で非難>

日本政府は9日午前、外交ルートを通じて北朝鮮に抗議。脅威のレベルが上がり、「最も強い言葉で非難した」(菅義偉官房長官)。追加の独自制裁を検討、国連安保理の緊急会合の開催に向けた調整にも入った。

自衛隊は迎撃ミサイルを搭載したイージス艦を日本海に常時展開するなど、8月から24時間体制の警戒を敷いている。しかし、装備にも人員にも限りがあり、「疲弊する恐れがある」(元海将)との指摘がある。「常に任務についていると訓練ができなくなり、技量が落ちる」(同)という。

ケネディ大使とともに稲田防衛相に面会したラッセル国務次官補は、「米国は私たち自身、日本、韓国、同盟国をすべての能力を使って防衛する」と強調した

(久保信博、梅川崇 編集:山川薫)

最終更新:9月9日(金)18時54分

ロイター

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。