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ドル102円前半、北朝鮮の核実験で上値重く

ロイター 9月9日(金)15時28分配信

[東京 9日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の102円前半だった。早朝はドル買い戻しの流れで102円半ばまで上昇していたが、さらなる上値追いには材料を欠き、総じて上値が重い展開となった。

北朝鮮の核実験も頭を抑える要因になったという。

午後1時過ぎ、黒田東彦日銀総裁と安倍晋三首相の会談内容が伝わると、ドル/円は102.17円付近から一時102.00円まで下落した。黒田総裁は、金融政策の総括的な検証について話したとし、市場で思惑の出ている日銀による外債購入については「そのような話はなかった」と否定した。

外債購入の実現可能性に対しては懐疑的な見方も多く、黒田総裁の発言は「調整のきっかけに使われた」(邦銀)との見方も出ていた。

一方、北朝鮮の核実験も頭を抑える要因との指摘もあった。地政学的リスクという観点からは逃避先通貨の円が買われやすく、円高のインプリケーションがあるという。

市場では「こういうことは今までもあったが、一過性で終わることが多かった。現時点ではマーケットもそこまで警戒していないが、今後の展開には注意が必要だ」(国内金融機関)との声が聞かれた。

北朝鮮は午後、核実験を行ったと正式に発表。国営テレビは核弾頭のロケット搭載が可能になったと明らかにした。これまで核実験は数年おきだったが、今年は1月にも実施しており、間隔が短くなった。

<午前のドルはじり安>

午前のドル/円はじり安。ドル買い戻しの流れで早朝102.48円の高値をつけたが、その後、一段の上昇には材料がなく、正午に向けてじりじり値を下げた。102.50円では、きょう期日のコールオプションのガンマの売りもあるとされる。

午前9時半ごろ、北朝鮮の核実験場がある豊渓里付近でマグニチュード5.3の揺れが観測されたと伝わった。人工的な揺れのため、報道直後から北朝鮮による核実験ではないかとみられていた。

ドル/円は、報道直後は目立った反応を示さなかったが、正午にかけて徐々に円買いが進み、一時101.96円付近まで下落した。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 102.16/18 1.1281/85 115.25/29

午前9時現在 102.29/31 1.1266/70 115.25/29

NY午後5時 102.49/51 1.1260/65 115.32/36

(為替マーケットチーム)

最終更新:9月9日(金)15時28分

ロイター