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休暇の健康増進効果は1か月持続、免疫力上がる遺伝子変化も

The Telegraph 9/9(金) 10:00配信

【記者:Sarah Knapton】
 夏休みが終わり、仕事を再開して憂鬱(ゆううつ)なあなたに朗報だ。休暇は精神的にも身体的にも恩恵をもたらし、しかもその効果は1か月間持続し得ることを科学者らが発見した。

 精神衛生上、休暇の取得が良い影響をもたらすことは先行研究でも明らかになっていたが、今回の新たな研究では、休暇が遺伝子の機能まで変える可能性があることが初めて確認された。

 米マウントサイナイ・アイカーン医科大学(Icahn School of Medicine at Mount Sinai)、カリフォルニア大学(University of California)、ハーバード大学(Harvard University)による研究チームは、たった6日間の休暇を取るだけで遺伝子の変化が誘発され、それによりストレスの緩和や免疫系の活性化、さらには認知症やうつに関連付けられるタンパク質の減少にもつながることを発見した。しかもその効果の一部は1か月後もはっきりと持続していたという。

 研究チームは、休暇に瞑想(めいそう)を取り入れると、いっそう健康促進につながることも突き止めた。

 調査では30~60歳の健康な女性94人を対象に、 カリフォルニア(California)州にある瞑想をすることもできる保養所に6日間滞在してもらった。被験者の半数にはただリラックスして休暇を楽しむよう依頼し、残る半数には瞑想やヨガ、内省を促すプログラムに参加してもらった。これにより「休暇効果」および「瞑想効果」の長期的な影響を見極めるとともに、瞑想の有無で差が出るかどうかを調べた。

 被験者には休暇の直前と直後に加え、1か月後と10か月後に血液検査と健康アンケートを実施。休暇中とその後に変化が起こっているかどうかを調べるため、遺伝子2万個の活動を比較した。

 その結果、いずれのグループでも休暇前と約1週間の休暇を過ごした後では、分子ネットワークのパターンが大幅に変化していた。遺伝子活動の変化で最も目立ったのは、ストレス反応と免疫機能に関連するものだった。

 さらに、各被験者の健康アンケートの回答内容も分析した。休暇後1か月までの精神面での効果は両グループで認められたが、10か月後に比較すると、瞑想を行ったグループの方がうつ症状を示した人が少なく、ストレスレベルも低かった。これにより研究チームは、瞑想が身体に重要な変化を及ぼし得ることが示されたとしている。

 ハーバード大のルドルフ・タンジ(Rudolph Tanzi)教授(神経学)は「研究の結果、瞑想から得られる効果は精神面だけに限られないことが分かった。身体の機能にも、明白で定量化が可能な変化が生じる」と話した。さらに「瞑想は免疫系を高めてくれる回復活動の一方法だ。常に自己防衛しようと頑張っている体の日々のストレスを緩和してくれる。ここから予測できるのは、瞑想すればより健康的に年齢を重ねていけるということだ」と提言している。

 この論文は、精神医学誌「トランスレーショナル・サイキアトリー(Translational Psychiatry)」に掲載された。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:9/9(金) 10:00

The Telegraph

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うん、核融合炉を作ったよ
核融合こそ未来のエネルギー問題への答えであり、子どもにだって世界は変えられる、テイラー・ウィルソンはそう信じています。そして彼はそのどちらにも取り組んでいます。14歳の時に家のガレージで核融合炉を作り、17歳となった今、直前の依頼に応えてTEDのステージで自分の物語を(手短に)語っています。