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貨物輸送に八戸港活用 台風10号、道内の鉄路被災

デーリー東北新聞社 9月9日(金)11時40分配信

 大型の台風10号による豪雨で、北海道内で貨物列車が不通となり、物流網が寸断された事態を受け、JR貨物(東京)は船舶による鉄道コンテナの海上輸送を実施する。輸送手段の一つとして、釧路港―八戸港間でチャーター船を活用。早ければ来週から運航を開始し、八戸港の拠点性を生かして道内と本州のアクセス確保を図る。

 同社によると、帯広や釧路などの道東エリアと札幌方面を結ぶ根室線の新得―芽室間で、複数の橋が流失する台風被害に見舞われた。現在も同区間は不通のままで、鉄道コンテナ輸送に多大な影響が出ている。

 釧路港―八戸港間の海上輸送では、5トンコンテナで最大80個を積載できる船舶をチャーター利用する。具体的な運航内容については検討中だが、現段階では1日1便の予定。八戸港と八戸貨物駅の間はトラックで運び、目的地まで貨物列車で輸送する。

 輸送品目は農産品・青果物、書籍・雑誌、紙・パルプ、飲食料品、化学工業品、自動車部品など。

 八戸港を活用する理由について、同社の広報担当者は「釧路―八戸間は船舶で1日1往復が可能。距離的にも、時間的にも代替輸送ができる」と説明。チャーター船を利用するのは、2011年の東日本大震災時に北海道と東京間で海上輸送して以来という。

 地元の港湾関係者は取材に「八戸港は各種インフラ施設が整備され、拠点性が高い。こうした自然災害時にもハード、ソフト両面で対応できる態勢が整っている」との見解を示した。

 同社は他の物流対策として、日本通運(東京)が釧路港―東京港間で運航している定期RORO船を利用してコンテナを海上輸送する予定。帯広貨物駅―札幌貨物ターミナル駅間では、5日からトラックで代行輸送している。

デーリー東北新聞社

最終更新:9月9日(金)11時40分

デーリー東北新聞社