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ポケモン効果?東尋坊の自殺者ゼロに 「イメージが変われば」と地元歓迎

福井新聞ONLINE 9/9(金) 8:21配信

 スマートフォン向けアプリ「ポケモンGO」の配信から1カ月半。福井県坂井市の東尋坊にはアイテムを入手できる「ポケストップ」が多数あり、今も昼夜問わず多くの利用者が訪れる。商店街の店主からはごみや無断駐車などの苦情が聞かれる一方、「若者が集まることで東尋坊が明るいイメージに変われば」などと歓迎する声もある。

 7日午後4時半すぎ。商店が次々とシャッターを下ろす中、スマホを手に散策する個人や若いカップルが目立つ。次第に人が増え、同9時ごろには四つのポケストップが集中する広場に50人ほどが集まり、暗闇でゲームに興じていた。

 訪れた利用者によると、インターネットなどで東尋坊に珍しいポケモンが出るとのうわさが広まったという。週3回ほど来る坂井市の男性(49)は「週末は100人ぐらいいることもある」と話す。愛知県から来た40代の男性会社員は「初めてのポケモンがいっぱい」と楽しんでいた。

 利用者の増加に伴い、店の外に置いたベンチが動かされたり、店舗駐車場に無断駐車されたりといった話が店主から聞かれるようになった。たばこの吸い殻や空き缶などのごみが増えたと困惑する店主もいる。

 一方、喫茶店「ダウンビート」を営む石森久雄さん(41)は、これまで午後6時に閉店していたが、客が多い日は閉店を約1時間繰り下げている。「コーヒーやソフトクリームがよく出ています」と効果を実感する。

 東尋坊で自殺防止活動に取り組む茂幸雄さん(72)は「8月の保護(自殺志願)者はゼロ。あちこちに人がいるため防止に影響しているのでは」という。県警坂井西署によると、アプリが配信された7月22日から9月7日まで周辺で身元不明死体は発見されていない。東尋坊観光協会の下影博副会長(47)は「これを機に、東尋坊が明るくてポジティブなイメージに変われば」と歓迎している。

最終更新:9/9(金) 13:54

福井新聞ONLINE