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23倍の「竜眼」 ダチョウの卵で 長崎のかまぼこ店

西日本新聞 9月9日(金)10時57分配信

 長崎県平戸市川内町の宝亀かまぼこ店(宝亀護代表)が地元特産のダチョウの卵を使い、ゆで卵を魚のすり身で包んで揚げた地域の名物「竜眼」を完成させた。普段使う鶏卵の約23倍という巨大な卵だけに試作では失敗の連続。「平戸の新名物に」との思いで、小さなかまぼこ店が大きな挑戦をしている。

【画像】こんなに大きい!ダチョウの卵

 断面が竜の目のように見えることから「竜眼」と呼ばれ、市では「アルマド」として親しまれている。正月や行事などに欠かせない料理で、卵を包み込んで守っている様子から「武装した」という意味のスペイン語に由来したと伝わる。

 市では2007年にダチョウ園「オッ!ダチョウ村」がオープン。地域振興につなげようと肉や卵が出荷されている。今春、店の3代目の宝亀雄希さん(36)が市内の直売所でダチョウ卵を見て、「これをアルマドにしたら面白いかもしれない」と発想した。

 当初、「バカみたい」と素っ気なかった妻の綾美さん(34)が調理に挑戦。ダチョウの卵はゆで卵にするのも難しかったが「必ず形にしてやる」と奮起し、ゆでる前に卵を20日間冷蔵庫内に置くことや、ゆで時間を1時間40分に設定するコツにたどり着いた。

 揚げるのも一苦労だ。卵を包むエソやスケトウダラのすり身は1個で10キログラム。1回揚げただけではすり身がざるの目地に食い込むため、いったん引き上げ、向きを変えて再度揚げる。

 商品は平戸市の特産品をネット販売する「マルクトひらど」(9月中旬開設予定)に並べ、1個1万円を予定。綾美さんは「マイルドな味わいで誕生日ケーキのようにお祝いの場にもぴったり。インパクト満点です」と話している。

=2016/09/09付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:9月9日(金)10時57分

西日本新聞

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