ここから本文です

酸攻撃の被害者がモデルデビュー、インドの19歳女性

ロイター 9月9日(金)12時44分配信

 身内による酸攻撃で顔面を損傷、片目を失ったインド人女性が9月8日、ニューヨークで華々しく開幕したファッション・ウィークで、モデルとしてデビューを果たした。同じ境遇の女性に勇気を与え、インド政府による酸の販売規制強化が、19歳のレシュマ・クレシさんの望みだ。
 インド北部ウッタル・プラデシュ州の首都アララバード出身のクレシさんは2年前、義兄と彼の友人男性2人に硫酸を掛けられて顔面に重度の火傷を負い、片目を失った。度重なる形成手術を受けたクレシさんは、自殺を思い立ったという。そんな彼女を救ったのが、酸による攻撃の被害者を支援するボランティア団体「メイク・ラブ・ノット・スカーズ」だ。
 同団体はクレシさんのためにウェブサイトを立ち上げ、クラウドファンディングで治療費を募った。サイトは130万人が閲覧した結果、ニューヨークへの道が開けた。ファッション界へのデビューが、同じように酸攻撃の被害にあった女性を勇気づけ、同時に酸の販売規制が強化されることを願うというクレシさん。
 酸攻撃の被害者は世界中で年間1500人に上るが、ロンドンを拠点とする慈善団体「アシッド・サバイバーズ・トラスト・インターナショナル」(ASTI)のジャフ・シャー理事長によると、実際の被害者の数はその数倍だという。被害はインドで最も多く、アフガニスタンや西アフリカのナイジェリア、南米のコロンビアなどでも酸による攻撃は日常的に起きているとASTIは指摘。
 酸攻撃の撲滅には販売規制、罰則強化、被害者の補償と治療が最も重要だとシャー理事長はいうが、同時にクレシさんのように、被害者が主張する勇気を持つことも大事だ強調する。

(アメリカ、ニューヨーク、9月8日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)

最終更新:9月9日(金)12時44分

ロイター

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。