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振り込め詐欺3度も阻止、狭山署が男性表彰 ATMに駆け寄り声掛け

埼玉新聞 9/9(金) 4:29配信

 振り込め詐欺被害の防止に協力したとして、埼玉県の狭山署(藤井孝雄署長)は7日、入間市の駄菓子屋店長に感謝状を贈った。店長は2013年12月と14年12月にも振り込め詐欺を瀬戸際で阻止し、同署からそれぞれ感謝状を受けている。金融機関職員以外の個人が3度の表彰は珍しいという。
 
 商業施設内の駄菓子屋「夢やサイオス店」の店長、坂本芳明さん(62)=入間市南峯=は先月18日午前、店舗前の現金自動預払機(ATM)付近で、携帯電話で何か話しながら、うろたえる高齢女性に気付いた。
 
 坂本さんは女性から事情を聴き、市役所職員をかたる不審者から還付金があると、ATMの操作を求められていたと知り、110番。その後の調べで還付金詐欺と分かった。被害を免れた女性は後日、店に現れ、坂本さんに何度も頭を下げたという。
 
 坂本さんはこれまでに店舗前のATMで、振り込め詐欺を2度阻止していた。14年の2度目は同じ日に男女2人の高齢者を危機一髪で救った。再三にわたるお手柄に藤井署長も「感動に値する」とたたえた。
 
 「携帯電話を手にATMの操作にまごつく人がいても、周りのお客さんは声を掛けづらい」と坂本さん。そんな時に、黒いエプロン姿で駆け寄り、窮地を救ってきた。表彰3度の功績に警察から銀バッジを特別贈呈された坂本さんは「人の心に付け込む詐欺なんて許せない」と話した。
 
 狭山署管内では今年1月~7月に27件、総額約1億円の振り込め詐欺被害が発生。同署は7日、坂本さんのほかにも振り込め詐欺の防止に協力したとして、入間新久郵便局や飯能信金入曽支店の窓口担当、ローソン入曽高倉4丁目店の店員らに感謝状を贈った。

最終更新:9/9(金) 4:29

埼玉新聞