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ベネッセHD新社長に安達氏 福原氏は副会長、3カ月でトップ交代

山陽新聞デジタル 9月9日(金)23時10分配信

 ベネッセホールディングス(岡山市北区南方)は9日、福原賢一社長(65)が退任し、後任に社外取締役の安達保氏(62)が就く10月1日付の人事を発表した。同社は6月25日付で原田泳幸氏(67)が社長を退き、副社長だった福原氏が昇格したが、約3カ月で再びトップが交代することになった。福原氏は代表取締役副会長となる。

 社長交代は経営体制の強化が狙いという。同社は2014年に顧客情報の流出が発覚。主力の通信教育講座「進研ゼミ」などで苦戦が続き、純損益は16年3月期まで2年連続の赤字となっていた。

 安達氏は米投資ファンドのカーライル日本法人会長。03年から通算11年間、ベネッセで社外取締役を務めている。この日、東京都内で記者会見し、「徹底した顧客視点でサービスの質を高めることが重要だ。現場や顧客の声をよく聞き、着実に業績を回復させたい」と述べた。

 進研ゼミの不振に関しては、原田氏が進めたデジタル化を評価しつつ、「変革を急いだため、顧客ニーズから乖離(かいり)してしまった」と指摘。「(需要の高い)紙や赤ペン先生というベネッセの強みと、デジタルを融合させたい」との方針を示した。中長期的には教育、介護に続く第3の事業の柱を打ち立てたい考えも明らかにした。

 会見に同席した福原氏は、安達氏について「事業再生のプロ中のプロで、現在のベネッセの事業も熟知している。何が会社にとってベストかを考えた」と説明した。

 安達 保氏(あだち・たもつ)1977年、三菱商事入社。経営コンサルタントのマッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンなどを経て、2003年から通算11年間、ベネッセコーポレーション、ベネッセホールディングスで社外取締役。東京大工学部卒。東京都出身。

最終更新:9月9日(金)23時10分

山陽新聞デジタル