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「ミゲルの墓」特定なるか? 長崎で発掘調査 、子孫が主催 天正遣欧少年使節の一人

西日本新聞 9月9日(金)11時13分配信

 安土桃山時代にローマ教皇と面会を果たした天正遣欧少年使節の一人、千々石ミゲルの墓とみられる石碑がある諫早市多良見町山川内で8日から発掘調査が始まる。2014年12月に行ったレーダー探査では、石碑近くの地中に円筒形の墓穴とみられる反応が確認されており、遺骨や副葬品などミゲルの墓であることの特定につながるような発見を目指す。

 発掘はミゲルの子孫で地権者の浅田昌彦さん(63)=川崎市=が主宰。6日は住民や研究者ら約30人が参加して安全祈願があり、浅田さんは「先祖代々祭ってきた墓所の歴史的な価値を解き明かしたい」と話した。

 ミゲルは現在の雲仙市千々石町出身。使節としてヨーロッパに渡り、帰国後はキリスト教を捨てたとされるが、晩年についてはよく分かっていない。石碑はJR長崎線近くのミカン畑が広がる一角にあり、高さ約1・8メートル。ミゲル夫妻とみられる2人の戒名が刻まれていることなどから、04年に「ミゲルの墓とみられる」と発表された。

 今回の調査は14年以来2回目で、11日まで墓穴とみられる地中周辺の発掘などを行う。調査を統括する石造物研究家の大石一久さん(64)=大村市=は「墓であることが証明されれば、ミゲルのものである可能性が高まる。歴史的な発見を期待したい」と語った。

西日本新聞社

最終更新:9月9日(金)11時13分

西日本新聞