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アメリカ版はやぶさ「オシリス・レックス」打ち上げ ~アメリカが描く「小惑星探査構想」第1弾の出発~

sorae.jp 9/9(金) 11:22配信

2019年に小惑星ベンヌへ接近、2023年にサンプルを持って地球に帰還

日本時間で9月9日(金)朝、アメリカ・フロリダ州のケープカナベラル空軍基地より、小惑星探査機「オシリス・レックス」が打ち上げられました。
オシリス・レックスは、日本では「日本版はやぶさ」というキャッチフレーズがつけられることが多いようです。はやぶさとは、そう、あの小惑星探査機「はやぶさ」です。2003年に打ち上げられ、小惑星イトカワに2005年にタッチダウン、そのサンプル(微粒子ですが)を手に、2010年に地球に帰還したことはまだ皆さんの記憶に残っているでしょう。

その「はやぶさ」、そして後継機として2014年末に打ち上げられた「はやぶさ2」と同じように、オシリス・レックスは小惑星からサンプルを持ち帰ることを目指しています。まるで「はやぶさ」をアメリカが真似をしたかのようですが、そうではないことは後でお話しましょう。

さて、まずこのオシリス・レックスがどのような探査なのかをざっと述べておきましょう。
オシリス・レックスが向かう小惑星は、「ベンヌ」と名づけられた小惑星です。イトカワと同じように、地球の近くを回る小惑星(地球近傍小惑星)です。
ベンヌに到着するのは2019年ころです。ここで約1年半にわたって、周辺の観測、そして最低3回のサンプル回収へのチャレンジを行います。
オシリス・レックスのサンプル回収方法は、「はやぶさ」や「はやぶさ2」とは若干異なります。「はやぶさ」シリーズでは、探査機から伸びた「サンプラーホーン」という筒を通って、上部から弾丸が発射され、小惑星表面に激突します。そして飛び散った破片は自然に上へと舞い上がってきますので、それをキャッチし、帰還カプセルへと押し込みます。
これに対して、オシリス・レックスでは、小惑星の表面にチッ素ガスを噴射し、舞い上がったチリを回収します。表面が固い岩だった場合には回収されるサンプルの量が減りますが、「はやぶさ」シリーズのように弾丸の数でサンプル採集回収へのチャレンジ回数が決まるということがないというのは利点です。

こうしてサンプルを回収したオシリス・レックスは、2023年、アメリカへ時間します。帰還先はアメリカ・ユタ州の砂漠が予定されています。足掛け7年にわたる長い旅ということになります。

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最終更新:9/9(金) 11:22

sorae.jp

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