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世界の商業宇宙最前線 スペーステック・エキスポ2016

sorae.jp 9/9(金) 19:26配信

大貫美鈴の現地レポート第4回 新宇宙レースをリードする新たなプレイヤー

5月24~26日にカリフォルニア州パサディナでスペーステック・エキスポが開催され200社以上が出展、4000人以上が参加した。スペーステック・エキスポはアメリカ西海岸で開催される大規模な宇宙カンファレンス、これまでカリフォルニア州ロングビーチで開催されてきた。さらに昨年からは欧州へ拡大、初回が開催されたブレーメンでは200社以上が出展、50か国から2600人を超える参加者を集めた。

スペーステックは講演と展示から構成され、内容は完全にビジネスモード。現在、宇宙産業において新たなビジネスモデル、技術、プレイヤー、市場、投資によるパラダイムシフトが進行中、イノベーションをもたらしつつある。ミリタリー含む政府はこれらNewSpace をはじめとする民間との新たなPPP(官民連携)を推し進めている。

メガコンステレーションのワンウェブ

スペーステック・エキスポのパネルディスカッションでは、LEOのキーは、国際宇宙ステーションとともにワンウェブとグーグルであるとスライドで紹介されていたが、確かにワンウェブの事業に向けられる関心はとても高い。

ワンウェブは、648衛星を高度1200kmの18軌道面に36衛星ずつ配置、Kuバンド、Kaバンドで全地球をカバー、ブロードバンド通信を地球上のあらゆるところで可能とする。エアバス、MDA、クアルコム、ヒューズ、アリアンスペース、ヴァージンギャラクティック、インテルサット、コカ・コーラなど新旧宇宙企業や非宇宙企業と戦略的パートナーシップを締結、500Mドルの資金調達が発表されているが、最終的には3Bドル規模の事業となる。

150kgの衛星は寿命7年、ツールーズで10試験衛星を作り、フロリダに設立されたワンウェブ・サテライトで1日に3衛星、1週間に15衛星の組み立てを行うというプロダクション体制となっている。宇宙デブリになることが心配されているが、衛星には軌道離脱能力があり、寿命後5年以内に廃棄される設計となっている。

打ち上げでは、アリアンスペースのソユーズロケット21機、ヴァージンギャラクティックのロンチャーワン39機と契約。2017年末から打ち上げ開始、2018年からコンステレーションとしての運用、2020年の完成を目指す。

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最終更新:9/9(金) 19:26

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