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「パ・リーグTVでゴルフ配信」が実現 その効果は?

Full-Count 9月9日(金)9時37分配信

PGAと協力したインターネットライブ配信、映像再生回数は合計数万回超

 8月23日、そして9月2~4日かけてパ・リーグTVを訪れた人は、トップページ上部にゴルフ配信の告知画像があったことに気付いただろうか。「プロ野球の公式動画サイトにゴルフの告知」という組み合わせに、頭をひねった人もいるかもしれない。しかし、その背景を紐解くと、今後へ向けての大きな意味を持つ取り組みであることが分かる。

レギュラーシーズンもいよいよ終盤戦、両リーグのタイトルホルダー争い一覧

 8月23日に「PGAジュニアゴルフ選手権 太平洋クラブカップ」、9月2~4日には「PGAシニアツアー アルファクラブCUP シニアオープン」、それぞれPGA(日本プロゴルフ協会)主管となる2大会が、パ・リーグTVの映像プラットフォームを利用してインターネットライブ配信された。

 特に、アルファクラブCUPは3日間延べ約2万6千人の視聴者を集め、後追いでシーンを視聴できるVODも各組ごとのものと、1打ごとのシーンを振り返ることができる「ショット検索」という2つの形式で配信され、各組ごとのものはYahoo!スポナビに映像提供されて再生回数合計数万回を記録したという。各組ごとの動画はパ・リーグTVでホームランや好プレーの動画でよく見られるような、特定のシーンを丸々取り上げたもの。ショット検索は「〇月〇日の、第〇ホール、〇〇選手の第〇打目」という指定をすると、該当のシーンが視聴できるもの。昨年、パ・リーグTVでもトライアルとして公開されたものだ。まさに、「プロ野球の動画配信」で培われたノウハウがそのまま生かされる形で、ゴルフファンに情報が届けられた。

「同じスポーツという視点で高いに協力し合ってスポーツ人口を増やす」

 パ・リーグTVを運営するパシフィックリーグマーケティング株式会社(PLM)は、プロ野球界はもちろん、スポーツ界全体を盛り上げていくことで日本の社会に貢献していくビジョンを持っているが、日本プロゴルフ協会(PGA)の狙いも「ゴルフ単体だけでゴルフ人口だけを増やすという活動だけではなく、同じスポーツという視点で互いに協力しあってスポーツ人口を増やしていかなければならない」(PGA・倉本会長)という点にある。まさに、競技の垣根を超えてお互いに競技人口や観戦人口を増やしていかなければならないミッションにおいて、合致している。

 ちなみに、パ・リーグTVでは「自らのコンテンツ」を「自らの手」によって配信しているが、PGA側も昨年から新しい取り組みに挑戦している。「PGAメディアプロダクション」という、コンテンツホルダー自らが映像著作を持っての映像制作だ。PGAメディアプロダクションは、PGA自身で映像制作や演出を行うことにより、「自分たちのやりたいこと」を実現するために2015年春に立ち上げた。昨年9月の大会で初めて実施され、今回が2回目の取り組みとなっており、制作した映像はPGA公式メディアページにも掲載されている。

 今回の配信を振り返り、PLMの根岸友喜執行役員は、「今回のトライアル実施の検証を定量的・定性的にきちんと行い、今後のアクションプランを決めていきたい。ゴルフ・野球がタッグを組んでそれぞれのミッション実現に向かって進んでいくことで、スポーツ界全体を盛り上げていければ」と語る。PLMのミッションは、あくまでも「プロ野球ファンの新しいファンを増やす」であり、ゴルフの配信を行うことは一見すると遠回りに見えるかもしれない。しかし、PLMがベンチマークとするMLBアドバンスドメディアは、すでに昨年プロゴルフの米国PGA、プロアイスホッケーリーグのNHLと映像配信における協力関係を開始している。今回のゴルフのような、他競技と手を組んでさまざまな取り組みを行っていくことが、それぞれのミッション実現につながることを期待したい。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

「パ・リーグインサイト」編集部●文

最終更新:9月9日(金)9時37分

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