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「ふっこう割」第2弾が発売 「次こそ」第1弾の特需逃した南阿蘇村、期待寄せる

西日本新聞 9月9日(金)12時29分配信

 熊本地震の影響で落ち込んだ観光客の回復を目指す割引キャンペーン「九州ふっこう割」は9日、第2期販売が始まった。秋の行楽期を前に熱い視線を送るのは、甚大な被害に見舞われた熊本県南阿蘇村だ。夏のかき入れ時と重なった第1期は、被災した施設の受け入れ態勢が整わず、特需を逃した。熊本市方面へ通じる俵山トンネルの年内復旧を見据え、関係者は「次こそ地域が潤えば」と期待を寄せる。

 「第2期で何とか盛り返したい」。竹の倉山荘のおかみ後藤きよ子さん(66)は力を込めた。客室や大浴場を修理して8月半ばに営業を再開したが、ふっこう割の第1期発売に間に合わず、客は平年の2~3割にとどまっているという。

 村観光協会によると、村内45宿泊施設のうち営業をしているのは21施設。復旧作業員の宿泊先や被災者の受け入れ先となっている施設もあり、観光業の本格的な回復は道半ばにある。

 熊本県全体は、7月の宿泊者数が前年同月比12・7%増(観光庁暫定集計)。ふっこう割第1期販売が同1日に始まると直後から予約が殺到し、特需に沸いた。だが、村内の旅館経営者は「南阿蘇村は取り残された感もある」と歯がみする。熊本市方面と村を結ぶ「大動脈」の阿蘇大橋や俵山トンネルが崩落。交通事情の悪化が客足を遠ざける大きな要因になったという。

 関係者は、俵山トンネルの年内復旧をてこに、反転攻勢の戦略を練る。村は、観光業者が魅力を発信するメッセージビデオを作成中。福岡市のラジオ番組でも大自然に囲まれた旅館やご当地グルメをアピールしている。村内で観光施設を営む「くぎの」の藤原健志社長は「迂回(う/かい)路となるグリーンロードの景色もPRするなど、さまざまな戦略で売り出すことを考えたい」と語った。

西日本新聞社

最終更新:9月9日(金)12時29分

西日本新聞

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