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富岡に「24時間救急病院」 福島県、18年4月開院を目指す

福島民友新聞 9月9日(金)11時47分配信

 県は2018(平成30)年4月、富岡町王塚に手術や入院に24時間対応できる2次救急病院として「県立ふたば医療センター」(仮称)を開院する。内堀雅雄知事が8日の記者会見で発表した。また、休止中の県立大野病院がある大熊町で将来的に病院の再開を目指す意向も示した。富岡町に新設する病院はそれまでの暫定的な運営になる見通し。

 双葉郡では震災前四つあった救急病院が東京電力福島第1原発事故の影響で全て休止。地元の要望を受け県が郡内に2次救急医療機関の建設を検討していた。

 診療科目は救急処置を中心に、重傷のため自宅で生活できない患者のリハビリ支援も行うほか、第1原発で廃炉作業に従事する作業員が万が一被ばくした場合の応急処置にも対応する。

 病床数は避難指示解除後の推定人口などを基に30床と想定。約1ヘクタールの農地に鉄骨2階建て延べ床面積3600平方メートルの病院を建て、診察室やリハビリテーション室、薬局などを設ける。総事業費は約24億円。

 県は建設場所を決めた理由について〈1〉双葉郡のほぼ中央に位置し、避難解除を踏まえた住民の利便性〈2〉福島第1、第2原発の中間にあり、被ばく事故への迅速な対応が可能〈3〉常磐道へのアクセスの良さ―などを挙げた。

 王塚地区は居住制限区域にあるが、国が来年3月までに避難指示を解除する方針を示しており、富岡町も来年4月に一部帰還を目指す。県は双葉郡に2次救急病院を整備することで、住民の帰還や企業誘致につなげる考えだ。

福島民友新聞

最終更新:9月9日(金)11時47分

福島民友新聞