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田辺で南方系カメムシ発生

紀伊民報 9月9日(金)17時0分配信

 南方系のカメムシ「アシビロヘリカメムシ」が、和歌山県田辺市秋津町の民家で見つかった。ウリ科の植物に大きな被害を与える害虫とされ、かんきつ類への影響も指摘されている。JA紀南によると、管内で被害は確認されていないが、ミカンの収穫期間近でもあり、警戒したいという。

 7月下旬、秋津町の談儀善弘さん(57)方の裏庭で栽培していたゴーヤーに、カメムシの成虫が付いているのを妻の照子さん(58)が見つけた。形は細長く、全体に黒色で一部にだいだい色のまだらや帯模様がある特徴的なカメムシ。よく見掛ける緑色のカメムシとは違ったため、ふるさと自然公園センター(田辺市稲成町)に持ち込み、アシビロヘリカメムシと分かった。その後も9月上旬までに、成虫だけでなく幼虫も含めて計60匹以上を見つけた。

 県立自然博物館(海南市)の松野茂富学芸員(29)によると、アシビロヘリカメムシは体長約20ミリの大形カメムシで、成虫だけでなく、幼虫もニガウリやキュウリ、カボチャ、ヘチマなどの汁を好んで吸い、あとが残ったり変形したりするなどの被害を与える。県農業試験場(紀の川市)によるとかんきつ類も被害例があるという。

 生息域は奄美大島以南の南西諸島だが、近年は九州でも確認されている。沖縄では幼虫は春から初夏にかけ、成虫は夏から現れる。


 農業試験場によると、8月に由良町の農家から情報があったが、それ以外に情報はなく、広がりは見られない。過去にも大量発生は確認されていないという。

 JA紀南営農指導部も「今のところ被害の情報はない」としているが、警戒を続けたいという。

最終更新:9月9日(金)17時0分

紀伊民報