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中川、気合ラストダイブ 飛び込み、岩手国体で現役引退

北國新聞社 9月9日(金)2時54分配信

 飛び込み女子で2度五輪に出場し、国体16度の優勝を誇る中川真依選手(29)=小松市出身、小松DC=が11日の岩手国体を最後に引退する。ロンドン五輪後は持病の腰痛で成績が伸びず、リオデジャネイロ五輪代表の座を逃したことで決心した。日本の飛び込み界をリードしてきた元女王は「国体での活躍が石川への恩返し。最後に強い私を見せる」と最高のラストダイブを誓った。

 昨年11月にリオ五輪選考レースから脱落した。最大の目標を果たせずモチベーションは下がり、即引退の考えもあったが、なぜか踏ん切りがつかなかった。冷静に自分の心に問いかけると答えが見つかった。「最後は国体に、育ててくれた石川県の代表として出場したい」。途切れかけた気持ちを奮い立たせ、練習に励んできた。

 小学1年で競技を始め、小松市立高2年で日本選手権を制し、3年で世界選手権に初出場した。金沢学院大に進学後、北京五輪の高飛び込みで11位。続くロンドン五輪はまさかの失敗で決勝に進めず「リオで悔しさを晴らす」と立ち上がったが、長年10メートルの高さから飛び込んできた衝撃で腰は悲鳴を上げていた。若手の成長、日本代表として戦うプレッシャーも重くのしかかっていた。

 8日、本番のプールで練習を終えた中川選手は笑顔で宣言した。「やめたいと思うこともたくさんあったが、最後に全部それでよかったんだと思えたらいい」。11日の成年女子板飛び込みは、感謝のダイブで有終の美を飾る。

北國新聞社

最終更新:9月9日(金)2時54分

北國新聞社