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債券下落、長期ゾーンの日銀オペ見送りでスティープ化-ECB失望も

Bloomberg 9月9日(金)7時59分配信

債券相場は下落。欧州中央銀行(ECB)が金融政策の現状維持を決めたことを受けて欧州主要国の債券が安くなり、米国債相場が下げた流れを引き継ぎ、売りが先行した。さらに、日本銀行が長いゾーンの国債買い入れオペを実施しなかったことで、利回り曲線はベアスティープ(傾斜)化が続いた。

9日の長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比16銭安の151円15銭で開始し、151円13銭まで下落。オペ結果を受けて、午後の取引開始後に一時3銭高の151円34銭まで上昇したが、再びマイナス圏で推移し、結局は18銭安の151円13銭とこの日の安値で引けた。

9月物は12日に最終売買日を迎える。限月交代に向けた取引が膨らみ、12月物の売買高は9月物を上回った。日本取引所はこの日の夜間取引から中心限月が12月物に移行と発表した。

三井住友アセットマネジメントの深代潤債券運用グループ理事兼副ヘッドは、「昨日の中曽宏日銀副総裁の講演を受け、国債買い入れ規模の柔軟化による実質的な減額の観測がまたくすぶり始めた」と指摘。「今日のオペで長いゾーンが見送られ、日銀がイールドカーブを立たせたいのではないかという思惑も出ており、金利上昇要因となっている」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.025%で開始。午後はマイナス0.035%まで戻したが、再び水準を切り上げ、マイナス0.015%を付けた。新発2年物の368回債利回りは横ばいのマイナス0.20%で開始し、一時マイナス0.21%まで下げ、その後はマイナス0.205%で推移した。

超長期債は引き続き安い。新発20年物157回債利回りは5bp高い0.435%と3月31日以来の水準まで売られた。新発30年物の52回債利回りは一時7bp高い0.515%を付け、新発40年物の9回債利回りは2.5bp高い0.545%で推移した。

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最終更新:9月9日(金)15時36分

Bloomberg