ここから本文です

中国:8月のPPI、8カ月連続で下げ縮小-CPI上昇率下振れ

Bloomberg 9月9日(金)10時59分配信

中国の8月の消費者物価指数(CPI)はここ約1年で最低の伸びを記録する一方、生産者物価指数(PPI)が8カ月連続で低下幅を縮小し、この4年で最も小さな下げとなった。

国家統計局が9日発表した8月のPPIは前年同月比0.8%低下。ブルームバーグが調査したエコノミスト予想では0.9%低下が見込まれていた。同月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.3%上昇と、市場予想(1.7%上昇)を下回る伸びにとどまった。

中国のPPIは昨年終盤に前年比で6%近く低下した後、着実に下げ幅を縮小しており、企業の収益性改善につながっている。中国人民銀行(中央銀行)が1年近く主要政策金利を据え置く中、金融政策見通しに物価指標が及ぼす影響について、エコノミストの見方は分かれている。

HSBCホールディングスのエコノミスト、王然氏(香港在勤)は今回の統計について、「必要なら緩和策を講じる一段の余地を当局者に与えるはずだが、金融環境は現時点で既にかなり緩和的だ」と分析。「前日の力強い輸入データは内需の安定化が続いていることを示唆しており、今後数カ月で物価をさらに下支えするだろう」と語った。

一方、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の大中華圏担当チーフエコノミスト、楊宇霆氏(香港在勤)は「原材料価格が持ちこたえており、工業利益にとって良い前兆だ」と指摘。「デフレリスクが著しく後退する中、人民銀は追加緩和の必要がなくなり、中立のスタンスを取る見通しだ」と述べた。

物価統計と共に公表された国家統計局の資料によれば、CPI上昇率の鈍化は主に食品価格によるもの。食品価格の前年比上昇率は1.3%と、2015年1月以来の低水準。食品を除く上昇率は1.4%だった。

PPIでは鉱業部門が前年比で3.2%低下と、低下率は6月の8.2%の半分以下に縮小。原材料価格も2.3%低下と、6月の6.1%低下から下げを縮めた。

原題:China’s Factory Deflation Improves as CPI Muted in Profit Boost(抜粋)

第3段落以降で市場関係者のコメントなどを追加して更新します.

Xiaoqing Pi

最終更新:9月9日(金)14時10分

Bloomberg