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芋煮は東北だけじゃなかった! 愛媛の秋の風物詩〈いもたき〉とは…/愛媛

Webマガジン コロカル 9月9日(金)17時47分配信

コロカルニュースvol.1850

芋煮、といえば東北地方で行われる、里芋とお肉を使った汁物の鍋を河原でワイワイと囲む行事。なんとこの芋煮に似た行事が、四国の愛媛県にもありました。

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愛媛県での名前は、〈いもたき〉。毎年秋に、澄んだダシで里芋をメインに仕立てた大鍋を囲み、会社や地域のメンバーなどで親睦を深めるという行事です。家庭でも作られることが多く、秋の訪れを感じる風物詩となっているのだそう。

場所は同じく河川敷ですが、みんなで材料を持ち寄って調理する芋煮がBBQ的行事なら、いもたきは食事の準備も業者が準備をしてくれる、宴会的行事。時間帯も、芋煮は昼ですがいもたきは夜と正反対です。

いもたきの発祥は大洲市、江戸時代の親睦行事“お籠り”が起源。愛媛県内の約13か所、南予を中心とした愛媛県下の様々な地域で行われ、秋の河川敷では月見も兼ねた大勢での宴会が催されています。

大洲の特産品が里芋だったことから、各地で行われる際にも里芋が使われるようになったのではないかと言われています。ゴザや食事の道具、仕出しまで業者が準備をしてくれ、手ぶらで宴会が楽しめるのがいいですね!

いもたきは、基本的には鶏ガラベースの出汁に里芋や鶏肉などの具材を入れて煮込みますが、各地域によって個性があります。四国中央市土居町のいもたきは愛媛のブランド産品の里芋〈伊予美人〉を使ったり、五色浜のいもたきは五色のかまぼこ入り、松山市出合町のいもたきは今出港で獲れたタコなど…その土地の名産品が具材に使われるのが特徴です。

鬼北町のいもたき。鬼北町では、和太鼓の演奏を聴きながら、いもたきを楽しめます。鬼北町産のさといもをはじめ、鶏肉、こんにゃく、たまご、あげのほか、川ガニを入れるのが特徴。かなり独自レシピが発達しているようです。

このいもたきを体験してみたいという方のために、お鍋ひとつで作れるいもたきセットの通信販売もあります。食材はできるだけ大洲産にこだわり、スープも地元の醤油メーカーと共同開発。お値段は4~5人前のセットで3,500円(送料込)お問い合わせは大石フーズ(TEL.0893-25-5620)まで。

約300年の歴史があると言われる、愛媛の秋の風物詩。一度体験してみたいものです。


writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

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最終更新:9月9日(金)17時47分

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