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伊勢孝夫氏 甲子園で巨人に勝てない金本阪神を一喝「青柳なぜ代えた?」

東スポWeb 9/10(土) 6:01配信

 5位低迷の阪神は8日の巨人戦(甲子園)に1―3の逆転負けを喫し、今季7度目の同一カード3連敗。借金はワーストの17に膨れ上がった。新人・青柳が8回途中まで虎の子の1点を守り抜いたが、2番手・藤川が巨人・坂本に痛恨の逆転3ランを食らった。首位・広島の地元Vまでお預けにするバツの悪さだったが、これで今季、本拠地での巨人戦はワースト更新の10戦未勝利(9敗1分け)と超最悪。残るは18日からの3連戦のみだ。屈辱を回避できるか。本紙評論家の伊勢孝夫氏が、そんな金本虎を一喝した。

【伊勢孝夫「新IDアナライザー」】25年ぶりの優勝に向けた広島の盛り上がりとは対照的に、阪神の「伝統の一戦」は見ていて腹立たしいものだった。巨人戦連敗で迎えたこの日、7回まで3安打無失点と頑張っていた青柳が8回一死から連続死球でピンチを招いたところでベンチは降板させたが「何で代えたのか」の気持ちでいっぱいだ。

 もともと制球に苦しむ投手だが、この日は左打者へのシンカーがうまく決まったりして誰もまともに打たせていなかった。新人だけに200勝した阪急のサブマリン、山田久志と比べてはいかんけど、あの球威は何よりも魅力。実際、相手は内野ゴロばかりだったし、結果論かもしれないが、私は続投ならこの試合、勝っていたと思う。金本監督には「今日は青柳と心中」でいってほしかった。来季を見据えた「超変革」方針ならなおさらで、2つの死球で大慌てするのではなく、仮に一発を打たれても修羅場を経験することが来季につながるからだ。

 救援に失敗した藤川にもう昔の姿を求めるのはやめた方がいい。自信のない顔で登場していたし、坂本に打たれた球は真ん中外のフォークのすっぽ抜け。昔の藤川ならあそこにフォークとはならない。やっぱり衰えは隠せない。

 それにしても今季、甲子園で一度も巨人に勝ってないのは恥ずかしい話、いや異常だ。確かに面白くない野球をやっている。打線に工夫はないし、機動力は皆無。ただ試合をやっているという感じ。相手の内海なんて阪神に3戦3勝。今年の阪神は広島の新井など同じ相手にしてやられる傾向にあるが、ここらで「なめんなよ!」とやっつける選手が出てこないと話にならない。

 私が野村監督の下でヤクルトのコーチをやっていた時、当時の阪神は弱かったが、甲子園では別。いやらしい野球もできていた。神宮では借りてきた猫でも甲子園に戻れば虎に変身。それはファンの声援を力に変えてきたからと思うが、それが今はない。今の若い選手はどことやっても一緒と見ているかもしれないが、巨人を倒してこそ阪神の価値は上がる。ヤクルトで優勝した野村監督でも「巨人に勝たないと話にならん」と“別物”で燃えていたものだ。

 これだけ巨人にやられると金本監督もさぞや面白くないだろうが、若い選手に「工夫がない」と叱咤する前に「どういうふうに工夫すればいいか」を具体的に教えていかないとダメ。まだ経験の少ない選手だからこそ、そこは指揮官の腕が試される。巨人の投手陣が阪神に強いのは、尾花投手コーチがデータやスコアラーの分析任せだけではなく、しっかりと自分の考えで配球など対策を講じ、それを選手が信用しているからだ。

 今年は金本監督就任1年目でファンも我慢しているが、2年目はハードルが高くなる。来年も巨人相手にこの調子なら何を言われるか分からないし、とにかく巨人にカモにされたら、上には絶対に行けない、と肝に銘じてほしい。(本紙評論家)

最終更新:9/10(土) 6:33

東スポWeb

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