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<裁判員選任手続き>「欠席」静岡県内初の2割超え 15年

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月10日(土)7時48分配信

 今月下旬に開始から7年4カ月を迎える裁判員裁判制度で、選任手続きに呼び出された裁判員候補者の「欠席率」が、2015年は県内で4分の1に上ったことが9日までの静岡地裁への取材で分かった。

 選任手続きを正当な理由を告げないまま無断で欠席したり、呼び出し状が届かなかったりした裁判員候補者の割合は、制度開始の09年には10・1%にとどまったが、15年は25・0%と初めて2割を超えた。最高裁によると、15年の欠席率は全国で32・5%と初めて3割を超えた。裁判員法は正当な理由なく欠席した人は「10万円以下の過料」と定めているが、適用された例はない。

 事件ごとに選ばれた候補者のうち、あらかじめ辞退が認められた人の割合も上昇。15年は県内で66・1%と制度が始まった09年に比べ16・1ポイント増加した。

 裁判員候補者は選挙人名簿から無作為で抽出され、対象事件ごとにくじで選んだ候補者に通知が送られる。「70歳以上」「学生」「家族の介護」「重要な仕事」などの理由を裁判所に伝えれば、辞退が認められる。辞退しなければ、裁判所で行われる選任手続きに参加することが同法で義務付けられている。

 欠席の増加について県弁護士会刑事弁護センター委員長の佐野雅則弁護士は「死刑判決もあるなど求められる判断のレベルがシビア。参加するには生活の時間を犠牲にしなくてはならず、負担が大きいため」と分析する。

静岡新聞社

最終更新:9月10日(土)7時48分

@S[アットエス] by 静岡新聞