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井山本因坊が就位式 福島の第5局で5連覇達成 大阪

福島民報 9/10(土) 9:42配信

 6月に福島市穴原温泉の「吉川屋」で行われた囲碁の第71期本因坊戦第5局で勝利し5連覇を達成、「永世本因坊」の資格を得た井山裕太本因坊(27)の本因坊就位式は9日、大阪市のザ・リッツカールトン大阪で行われ、約250人のファンが歴史的偉業をたたえた。 

■71期允許状を授与 永世獲得祝い金も
 井山本因坊は「5連覇した中で、今シーズンは最も内容が良かった。若手をはじめ強い棋士が育っており、これからも厳しい戦いが続くが、局面、局面にベストを尽くしたい」と決意を披露した。 
 井山本因坊に、第71期の本因坊に就くことを承認する「允許(いんきょ)状」が授与されたほか、賞金目録、永世本因坊資格獲得祝い金などが贈られた。 

■本因坊の号は「文裕」
 就位式で、井山本因坊は「本因坊文裕(もんゆう)」の号を名乗ることを表明した。 
 号を考案したのは、かねてから親交のある大川住職。大川住職によると、名前の「文」の文字は「文殊菩薩」からの採用で「文殊菩薩の大きな知恵を頂いて、囲碁を囲碁道に発展させてほしい」との願いを込めた。偶然、井山本因坊の祖父の名にも使われている文字で、事前に提案したところ井山本因坊も大変気に入ってくれたという。 
 井山本因坊は就位式で号を書いた色紙を披露し、「責任を感じる。号(の重み)に負けない棋士になりたい」と笑顔をのぞかせた。 
 号(雅号)は本因坊名跡を継承する趣旨で、「永世」とは関係なく本因坊位を獲得すれば在位中、名乗ることができる。現役のプロ棋士で現在、号を有しているのは24世本因坊秀芳=石田芳夫九段(68)=と、25世本因坊治勲=趙治勲(ちょう・ちくん)九段(60)=だけで、井山本因坊は3人目。 
 近年は本因坊位に就いても「時期尚早」などの理由で号を付けないことが多いが、過去には今期本因坊戦の挑戦者だった高尾紳路九段(39)が3連覇を機に「本因坊秀紳(しゅうしん)」を名乗った。また、山下敬吾九段(38)は出身地の北海道にちなんで「本因坊道吾(どうわ)」と名乗ったことが有名で、平成24年に会津若松市で本因坊戦第3局を打った時はこの号だった。 

福島民報社

最終更新:9/10(土) 9:55

福島民報