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欧州市場サマリー(9日)

ロイター 9月10日(土)5時57分配信

[ 9日 ロイター] - <為替> 米連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受けて早期の米利上げ観測が高まり、ドルが上昇した。

ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は同日の講演で、米経済が完全雇用の状況にある中で、緩やかな利上げが適切としたほか、低金利は景気過熱のリスクを増大させるとの認識を示した。

ドル/円<JPY=>は0.2%高。総裁の発言を受けて、一時は103.05円まで上昇した。

またこれに先立つ8日遅くには、ブレイナードFRB理事が来週12日に講演を行うと伝わった。ブレイナード理事はFRB内でも最もハト派とされ、アナリストの間では、同氏が講演でFRBが利上げに近づいているとのメッセージを発するとの見方が浮上。米連邦公開市場委員会(FOMC)内で利上げへのコンセンサスが形成された可能性を示唆していると受け止められているもようだ。

<ロンドン株式市場> 反落した。欧州中央銀行(ECB)が前日、資産買い入れプログラムの現状維持を決めたことが引き続き相場の重しとなった。

週間ベースでは約1.7%安と5月以来の大幅な落ち込み。英国による欧州連合(EU)離脱決定後の下落よりも大きなマイナスとなった。

食品包装のバンズル<BNZL.L>は3.4%安。HSBCがマクロ経済の先行き不透明感を理由に投資判断を「保留」に引き下げたことが嫌気された。

高級品ブランドのバーバリー<BRBY.L>は2.5%安だった。ゴールドマンサックスが投資家向けのメモで「バーバリーはここ2年間(14-16会計年度)、業績が予想を下回っている」とし、優良と位置づける企業のリストから外したことが嫌気された。

<欧州株式市場> 大幅続落で取引を終えた。前日に欧州中央銀行(ECB)が資産買い入れプログラムの期間延長を示唆しなかったことに加え、米国の中央銀行幹部の予想以上にタカ派的な発言で、株式相場が下落した。

STOXX欧州600指数<.STOXX>は1.09%低下し、8月上旬以来の大幅な落ち込みとなった。ここ2カ月は相場は狭い範囲の値動きが続いていた。

ハト派として知られるボストン地区連銀のローゼングレン総裁が9日、利上げを待ち過ぎるとリスクを伴うとの見方を示した。これを受けて米国の株価が下落し、欧州株も連れ安となった。

STOXX欧州600種小売り株指数<.SXRP>は2.08%下落した。自動車ディーラー大手インチケープ<INCH.L>が4.6%安となったことが響いた。インチケープはBNPパリバが投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に引き下げたことで売られた。

<ユーロ圏債券> ドイツ10年債利回りが、英国の欧州連合(EU)離脱が決まってから初めてプラス圏に上昇した。

欧州中央銀行(ECB)が前日の理事会で、追加刺激策を打ち出さなかったことに失望が広がり、域内債券市場の重しとなった。その後、世界の各中銀が直面する困難な状況にも関心が移り、世界で債券が売られ、ユーロ圏でも売りが加速した。

ドイツ10年債利回り<DE10YT=TWEB>は8ベーシスポイント(bp)超上昇して0.02%。30年債利回り<DE30YT=TWEB>は11bp超上昇、1日の上げとしては2カ月ぶりの大きさとなる見通しだ。

ドイツ7年債利回り<DE7YT=RR>はマイナス0.40%を上回り、ECBの買い入れ対象となった。

域内では10年債利回りが6─9bp上昇した。イタリア<IT10YT=TWEB>、スペイン<ES10YT=TWEB>の10年債利回りは9bp上昇、1日の上げでは英EU離脱決定以降最大となる見通しだ。

最終更新:9月10日(土)5時57分

ロイター