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「とと姉」でも嫌み役 石丸幹二“ネチネチ演技”なぜハマる

日刊ゲンダイDIGITAL 9月10日(土)9時26分配信

 一時は“恋愛ドラマ”になりかけた「とと姉ちゃん」がまたまた面白くなってきた。雑誌「あなたの暮し」は商品試験企画がヒットし、部数40万部超えを果たしたが、雑誌に酷評されたアカバネ電器の赤羽根憲宗(古田新太)社長が知り合いの新聞記者を使って雑誌への反撃を画策している。

 ここでいい味を出しているのが石丸幹二(51)だ。赤羽根に頼まれた大東京新聞の国実恒一記者として、いきなり「あなたの暮し」出版を訪ね、「商品試験に公平性があるのか」「(商品試験の結果)メーカーが倒産することもある。そのへんをどうお考えですか?」などと嫌みたっぷりネチネチと“取材”していくのだ。

 石丸といえば、ご存じ「劇団四季」の看板俳優として有名。2007年に退団してからテレビドラマに顔を出すようになったが、何よりインパクトが強かったのは「半沢直樹」(TBS系)での大阪西支店長・浅野匡役だろう。最優良店舗賞欲しさに、これまで取引のなかった企業に独断で5億円を融資し、これが焦げ付くと責任を融資課長だった半沢に押し付けようとした。これをきっかけに嫌みな役が続いていて、今期ドラマの「営業部長 吉良奈津子」(フジテレビ系)や「沈まぬ太陽」(WOWOW)でも、主人公の天敵役や、悪徳運輸官僚などを演じている。

 どうしてこれほどハマるのか。コラムニストの桧山珠美氏が言う。

「もちろん二枚目ですけど、普通の日本人よりは“濃い”顔をしてますよね。舞台ではそれが映えたのでしょうが、テレビサイズにはちょっと納まりきらない。さらに舞台出身だからオーバーアクションなところもあるし、声も威圧的で怒鳴り声にピッタリ。そんなところが各テレビ局のプロデューサーに評価されたのでしょう。今後もますます嫌み力を発揮すると思います」

 どんな汚い手で「あなたの暮し」に“復讐”するのか。今後の「とと姉ちゃん」も楽しみだ。

最終更新:9月10日(土)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL