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EUは財政規律の厳守=欧州委の元副委員長

ロイター 9月10日(土)6時5分配信

[ヘルシンキ 9日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会で経済・通貨担当の副委員長を務めたオッリ・レーン氏は、EUは加盟国の財政健全化を促すための「安定成長協定」を厳守すべきだとの見方を示した。EUの財政規律の取り決めに違反したスペインとポルトガルへの制裁を欧州委が見送ったことへの見方を問われて答えた。

EUは加盟国に対して財政赤字をGDP比で3%未満に抑えるようを求めているが、スペインとポルトガルはこれを達成できなかった。EU内でEU懐疑派が勢いを増している中で、欧州委は制裁金を科さなかった。

レーン氏は、EUは規定に順ずるべきだと指摘。「(一国の財政政策を評価する上で)安定的な成長と雇用を本当に後押しするような構造改革を考慮するべきだ」とした上で「ただ、(財政規律について)こうした規定で合意したからにはそれに従うべきだ」と述べた。

「スペインとポルトガルをめぐる決定の裏でどのようなことがあったかは詳しく知らない」とも付け加えた。

制裁金見送りに至った背景には、スペインが昨年12月以来、政権を樹立できていないことがある。経済成長が緩慢な中で、歳出の削減はこうした事態をさらに悪化させる可能性があることも懸念されている。

9日はスロバキアの首都ブラチスラバでEU財務相会合が開かれ、財政赤字について議論した。ギリシャの首都アテネでは9日に南欧諸国の首脳が集まり、財政規律の緩和を求める見込みだ。

2014年まで欧州委の副委員長だったレーン氏は現在、フィンランドの経済相を務める。

最終更新:9月10日(土)6時5分

ロイター