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ハリルは本田と“心中”する気のようだが大丈夫なのか

日刊ゲンダイDIGITAL 9月10日(土)9時26分配信

コラム【釜本邦茂「ズバッと言わせてもらう!」】

 日本代表のハリルホジッチ監督は「本田と心中する」気でいるようだ。

 UAE戦敗戦の5日後にバンコクでタイ代表と戦い、2―0で勝ち点3を奪ったが、正直に言ってタイ代表は「5、6点は取って快勝しないといけない」レベルだった。

 どうして「2点しか取れなかったのか?」。大きな要因のひとつに「本田のプレーに問題があった」からである。何度も指摘してきたが、彼はボールを出したら止まってしまう。チーム全体の“流れ”が停滞してしまうのだ。後半に入ると運動量も減り、追加点を奪うために「いつ本田をベンチに呼び戻すのだろうか?」と思っていた。

 しかし、最終予選初戦のUAE戦のフル出場に続き、タイ戦は85分までプレーした。指揮官はデキが悪くても「本田はピッチに不可欠な選手」と考えているということの表れだろうが、そのことが今後、果たして吉と出るか、それとも凶と出るか――。少なくとも最終予選も「本田と心中する覚悟で臨む」ことは強く伝わってきた。

 もっとも、ハリルホジッチ監督を擁護するわけじゃないが、日本のメディアにも問題があると思う。

 本田を先発から外したり、早い時間帯で交代させて敗戦ということになったら、メディアから「どうして本田を出さなかったのか? なぜベンチに下げたのか?」と総攻撃を掛けられるのは明らか。メディアを敵に回すのは得策じゃないことくらい、ハリルホジッチ監督もよく知っているからこそ、本田外しに躊躇してしまうのだろう。

 本田もそうだが、タイ戦は香川のデキも悪かったね。本田がシュート場面で空振りした後、香川がゴールの枠を捉えられずに頭を抱えるシーンがあったが、そんなことをやっている場合か? と言いたいね。

 彼らは欧州サッカーで功成り名を遂げた“百戦錬磨”の選手だ。それがミスしたくらいで頭を抱えているようでは、プレーしたくてもベンチに控えて我慢している選手たちに示しがつかない。

 頭を抱える時間があったら、相手選手を追い掛けまわすとか、次は必ず決めてやる! とアピールするとか、やるべきことはゴマンとある。

 ゴールを決めた原口と浅野は、よく頑張ってくれた。この2人を高評価して、ではなくてUAE戦に先発した岡崎、清武がイマイチだったので起用されたような気もするが、いずれにしても良いプレーを見せた。今後も期待したいと思う。

(日本サッカー協会顧問)

最終更新:9月10日(土)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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