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リオパラリンピックに有働アナを投入したNHKの“本気度”

日刊ゲンダイDIGITAL 9月10日(土)15時14分配信

 日本時間8日朝に開幕を迎えたリオデジャネイロ・パラリンピック。華やかさ、スケールの大きさ、パフォーマンス、満員の観客と、オリンピックに劣ることなく、車イスの元選手が雨の中スロープを上がる聖火リレーに感動した視聴者も多かったのではないか。

 さっそく同日には津川拓也が競泳100メートル背泳ぎS14(知的)で銅、視覚障害者柔道男子60キロ級の廣瀬誠が銀など、日本がメダルを獲得。これらの試合と開会式を放送したNHKは、今後は深夜から早朝に総合で日本選手中心に生中継。午後は総合、BS1で再放送し、Eテレでも連日関連番組を放送する力の入れよう。五輪に近い放送量だ。

 現地キャスターには有働由美子を起用。「あさイチ」を休ませて、エース有働をリオに行かせたところにNHKの本気度を感じさせる。その有働だが、金曜「あさイチ」ではリオからリポート、会場前でのお客へのインタビューは面白かった。有働で視聴者をパラリンピックに引き込む戦略はドンピシャ。4年後の東京での開催に向けて着々と下地をつくっている。

■目先の視聴率しか考えない民放

 それに比べて、民放のやる気のなさといったらない。今のところ中継の予定がない。

「あるテレビ関係者に聞くと身もふたもないのですが、『視聴率が取れないから』と言っていました。民放は目先の数字のことしか考えていないのでしょう。陸上や水泳を見ても選手の筋肉美やタイムは完全にアスリートのもの。車イスバスケットなど球技も見応え十分です。4年後、人気コンテンツになっている可能性があるのに、先が読めていませんね。せめてスタッフを派遣して、情報番組などで取り上げるべきでは。五輪であれだけ『感動!』と騒いだのは何だったのか」(作家の松野大介氏)

 4年後、NHKと民放は周回遅れくらいの差がつきそうだ。

最終更新:9月10日(土)15時14分

日刊ゲンダイDIGITAL