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16年の世界広告費は前年比4.4%増の5,482億ドルに

エコノミックニュース 9/10(土) 20:42配信

 電通 <4324> の海外子会社でメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるCarat(カラ)は、年に2回(3月と9月)、全世界59地域から収集したデータを基に、世界の広告費成長率予測を行っている。今回、2016年3月に予測した2016年および2017年の広告費成長率予測の改定を行った。

 まず、2016年の世界の広告市場の成長率は、2016年3月予測から0.1ポイントダウンの前年比4.4%増になると予測した。これにより2016年の世界の広告費は、2015年実績から230億ドル増の5,482億ドルになると見ているという。

 次に、地域別にみると、北米は前回予測から微増し5.0%増、西ヨーロッパは英国がEU離脱の影響で前回予測から0.8ポイントダウンとなることもあり、同地域全体では前回予測よりも0.2ポイント低い2.9%増となる。また、中央および東ヨーロッパではV字型の経済回復が続いていることもあり、前回予測の2.2%増から4.7%増へと大幅に上方修正している。アジアパシフィックは、マイナス成長が予測される香港、台湾、タイなどの影響もあり、前回予測を0.5ポイント下回る3.9%増と予測。また、ラテンアメリカも、ブラジルの景気回復の遅れもあり、前回予測の10.5%増から0.5ポイントダウンの10.0%増を見込んでいるとしている。

 7媒体が対象となっている同広告費予測では、マイナス成長が予測されるプリント媒体をデジタル媒体の成長が補うという流れが続いているという。デジタル広告費は前年比で15.6%増となる成長を見込んでいるが、構成比ではテレビ広告費が最大シェアを維持し、全広告費の41.1%を占めると見ている。デジタル広告の構成比は、27.7%になると予測している。

 また、2017年の世界の広告市場は、2016年3月予測の4.5%増から0.5ポイント下方修正した4.0%増と予測。2017年の世界の広告費は2016年対比で222億ドル増の5,704億ドルに達すると見ている。この増加見込み額の9割相当に当たる201億ドルがデジタル広告費の増加によってもたらされるという。

 そして、媒体別では、引き続きテレビ広告費が最大のシェアを占め、2017年には構成比が40.3%になると予測。一方、モバイルやオンラインビデオ、SNSの広告費の増加に見られるデジタルシフトの加速により、デジタル広告費の構成比は30.2%に達すると見ている。

 地域別にみると、2017年の世界の広告市場は、2016年のような大型イベントに欠けるものの世界的にポジティブであり、北米が3.8%増(前回予測は4.0%増)、西ヨーロッパが2.7%増(同3.1%増)、中央および東ヨーロッパが5.5%増(同4.0%増)、アジアパシフィックが4.2%増(同4.7%増)、ラテンアメリカが9.8%増(同12.1%増)とすべての地域がプラス成長になると予測している。(編集担当:慶尾六郎)

Economic News

最終更新:9/10(土) 20:42

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