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J1川崎35歳中村憲剛が躍動、技ありゴールも披露

デイリースポーツ 9/10(土) 23:02配信

 「J1、川崎3-1福岡」(10日、等々力競技場)

 「川崎の35歳」が躍動した。年間勝ち点と第2ステージで共に首位を走る川崎は、ホームで福岡と対戦して3-1と快勝。チームを勝利に導いたのは、不動の司令塔・MF中村憲剛だった。

 3-4-2-1の攻撃的な左MFで先発すると、まず見せたのは前半29分。左CKで鋭いボールを供給し、DF谷口彰悟の先制弾をアシストした。低い位置でブロックを組んで守る福岡を相手に、前半はこの1得点のみだったが、中村憲はポジションに固執することなく、前線を自由に動き回り、好機を何度も演出。そして1-0で折り返した後半には、さらなる輝きを放った。

 後半2分だ。細かなパス交換でペナルティーエリア内に進入。右足で放ったシュートは相手GKに一度はストップされたが、ここから粘りを見せた。相手MFダニルソンの股下にあるこぼれ球に「ボールが見えたので、突っついてみようかと。そのままゴールキックになるよりは、あらがってみました」。これが相手GKの股を抜く“技あり弾”。「ちょっと恥ずかしい形だったけど」と苦笑いを浮かべつつ「諦めない気持ちを見せられたかな」と語った。さらに同15分には、美しい連係からFW大久保嘉人のリーグ4戦ぶりとなるゴールの起点となった。「あんなに完璧な崩しも、僕のゴールも1点は1点。改めてサッカーっておもしろいなと」と充実の表情を浮かべた。

 8月25日。意外な人物の口から、自分の存在が飛び出していた。ロシアW杯アジア最終予選の2試合に臨む、日本代表のメンバー発表会見。代表を率いるハリルホジッチ監督は「最終予選はリスクを取りたくない」と語り「川崎の35歳をバックアップメンバーに入れている」と発言したのだ。「まずはここ(川崎)で全力を尽くすこと(が大前提)だけど」と前置きした上で「モチベーションにはなりますね。正直、A代表にはもう呼ばれないと思っていた。ゼロ(%)だと思っていたものが、わずかに可能性があるということですから。(代表復帰への意欲に)芽生えるものはあった」と素直な感情を口にした。

 もっとも、現在何よりも欲するのは川崎のチームタイトル。第2ステージは混戦状態となっているが、年間勝ち点では2位の浦和に5差をつけている。「今は、勝ち点3を積み上げていくしかない。残りは6試合。1つ1つ勝っていくことしか考えていないが、自分たちには(優勝できる)力があると信じて、自信をもってやっていきたい」。悲願達成へ。円熟味を増してきた35歳から、目が離せない。

最終更新:9/10(土) 23:11

デイリースポーツ