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【速レポ】<中津川フェス>怒髪天、「早く(ライヴを)終わらせて呑みたい。」

BARKS 9月11日(日)10時33分配信

話芸の域に達していると言ってもいい増子直純(Vo)のトークと男の悲哀や、はみだし者の臥薪嘗胆、不屈の闘志を時にユーモラスに、時に真摯に歌った「Japanese R&E(リズム&演歌)」の数々で、ぎっしり埋まった老若男女を笑わせ、泣かせたのが怒髪天だった。

◆怒髪天 画像

“男、男祭りだよ~。うー、はっ!”というSEに早速、手拍子を始めた客席にリーゼントを梳かしたクシを投げつけ、“呑めや歌えや中津川!”と増子が声を上げ、バンドと観客が一緒に“La La La”と歌った「サスパズレ」のコーラスから、ロックンロールの「酒燃料爆進曲」、スカとロシア民謡が溶け合ったように聴こえる「押忍讃歌」、“バンバババンバンババンバン”と、みんなで踊りながら、大人になる覚悟を歌い上げた「オトナノススメ」でJapanese R&Eの真骨頂をアピールしたところで、本日1回目のMC。“いい所だね。これは呑んじゃう。早く(ライヴを)終わらせて呑みたい。ライヴは酒を呑む前の準備運動”といきなり観客をニヤリとさせた増子は、その流れで“難しく考えれば、全て難しい。簡単に考えれば、全て簡単。好きなことはちょっとでいい。欲張らない”と突然、人生哲学めいたことを言い出して、みんなを唸らせるんだから油断できない。

中盤は、レゲエ風のバラード「せかいをてきに…」とちょっとディスコっぽい「雪割り桜」の2曲でおちゃらけていない一面も見せると、後者では渾身の歌と上原子友康(G)の艶やかなギターでうっとりさせ、軽快な曲調で今の日本が向かっている方向に警鐘を鳴らしながら愛のために生きる尊さを歌っているようにも聴こえる「セイノワ」で再びテンポアップ。“夏のアレがアレしそうなんで、引き止めておこうと思います”(増子)と披露したのが松田聖子の「夏の扉」のカヴァー。上原子のハード・ロッキンな派手なギターとは裏腹にリズム隊が男らしいリズムを刻み、増子がしゃがれ声で歌い上げるこのカヴァーが印象づけたのは、本当にいい曲は、誰が歌ってもいいんだなという事実。

そして、ラストの「サスパズレ」でライヴ・バンドとしての怒髪天の底力が炸裂した。増子のトークと演奏パートからなる組曲とも言えるこの曲をたっぷり10分かけて披露。とあるツイッター投稿で“怒髪天なんて楽器を持った土方だ”と書かれた憤りを、“いいんだよ。元々、土方なんだもん。土方の方に失礼だ”と言いながら訴えたり、その昔、吉田拓郎が「人間なんて」1曲を2時間演奏したエピソードに励まされ、この「サスパズレ」を演奏していると不敵に笑ったり、次にREVOLUTION STAGEで演奏するDragon Ashに因んでKj絡みの笑い話を披露。この粘っこさが、“(彼らを見ていると)ベタベタなロックをやっている自分が気恥ずかしくなる”と増子が言う若い才能あるロック・バンドに出せるだろうか。いや、出せまい。ロックを32年やってきたキャリアは決して伊達ではない。終わりそうで終わらないこの曲は、巻きが入らなければ、まだまだ続いたはず。この曲を長々とやるため、どうやら曲を削ったっぽい。

楽しいし、笑えるし、なんだかくよくよ悩んでいることがバカバカしいと思える怒髪天のライヴ。また見に行きたいと思っていたら、“今日はありがとね。(演奏に応え、手を挙げていた)みんなの脇汗チェックもできたし”だって(笑)。最後の最後に取ってつけたようなことを言いたくなかったのか、ホントに言いたかっただけなのか。“さらば夏よ!”とクサいことを言い残してステージを降りた増子の背中を見ながら、彼一流の照れ隠しなんだと受け取ることにした。

取材・文◎山口智男
撮影◎上山陽介

【怒髪天@REDEMPTION STAGEセットリスト】
01. サスパズレ
02. 酒燃料爆進曲
03. 押忍讃歌
04. オトナノススメ
05. せかいをてきに…
06. 雪割り桜
07. セイノワ
08. 夏の扉
09. サスパズレ


■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2016>
Day1:2016年 9月10日(土)
Day2:2016年 9月11日(日)
会場:岐阜県中津川市 中津川公園内 特設ステージ
岐阜県中津川市茄子川1683-797
※雨天決行(荒天の場合は中止)

▼9月10日(土)出演者
シアターブルック、AFTER SCHOOL HANGOUT (林立夫&沼澤尚 with 鈴木茂, 森俊之, 沖山優司 featuring Leyona and 高橋幸宏)、チャットモンチー、DJダイノジ、怒髪天、H ZETTRIO、麗蘭、ましまろ、MONGOL800、NAMBA69、OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND、RIZE、SA、Spinna B-ILL、10-FEET、Dragon Ash、SCOOBIE DO、THE BLACK COMET CLUB BAND、cro-magnon、加藤登紀子、シシド・カフカ、中川敬 (ソウル・フラワー・ユニオン) 、オレスカバンド、NO GENERATION GAPS(うじきつよし・佐々木亮介)、Dachambo、DJ NOBU A.K.A. BOMBRUSH! with IO, DONY JOINT & YOUNG JUJU (KANDYTOWN / BCDMG)

▼キャンパーズParty“Village Of illusion”
LIVE:フォークソング部 (NAOKI[SA]+上原子友康 [怒髪天])、藤井一彦 (THE GROOVERS)、 Rei
DJ:SEIYA、DJ PAIPAI & SWEET RAVE、DJ 吉沢dynamite.jp
Midnight illusion:瀧澤賢太郎、DJ EMMA、KEN ISHI

▼9月11日(日)出演者
ACIDMAN、a flood of circle、赤い公園、THE COLLECTORS、ダイノジ(Talk&Live)、the HIATUS、インディーズ電力 大取締役会、Nothing’s Carved In Stone、THE King ALL STARS(加山雄三、佐藤タイジ、古市コータロー、名越由貴夫、ウエノコウジ、武藤昭平、山本健太)、八代亜紀、さかいゆう feat. 福原美穂 × 中津川 JAM (柴山哲郎、沼澤尚、中條卓、森俊之) 、the LOW-ATUS、ROVO、浜崎貴司 GACHI SOLAR SPECIAL(浜崎貴司、仲井戸“CHABO”麗市、佐藤竹善(Sing Like Talking)、PES(RIP SLYME)、山田将司(THE BACK HORN))、MANNISH BOYS、LIVE FOR NIPPON ~Pray For 熊本~ (高田漣.・東田トモヒロ・山口洋)、 片平里菜、真心ブラザーズ、ストレイテナー、チャラン・ポ・ランタン、BimBamBoom、Young Juvenile Youth、OZROSAURUS、ROTH BART BARON、TheSunPaulo、Yasei Collective、iCas(インディーズ電力 大取締役会)、LIFE IS GROOVE(KenKen、山岸竜之介、SATOKO、タブゾンビ)

最終更新:9月11日(日)10時33分

BARKS

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。