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蓮舫氏の二重国籍問題 法律的にどのような問題が生じるのか

AbemaTIMES 9月10日(土)14時56分配信

(C)AbemaTV

現在、民進党の代表選挙に立候補している蓮舫代表代行に対し、二重国籍ではないかとの指摘が持ち上がっている。

「私は日本人です。日本人であることに誇りを持って、わが国のために働きたいと思って、3回の選挙で選ばれてここにいます。」

これは9月6日の会見での蓮舫氏の発言である。父が台湾出身、母が日本人で、彼女が生まれたのは日本だった。しかし蓮舫氏が生まれた1967年の日本の国籍法では子どもは父親の国籍しか取得できない制度(父系血統主義)を敷いていたことによって、彼女は父親の台湾籍となっていた。だが、1985年に国籍法が改正され、両親どちらかが日本人ならば日本国籍を取得できる制度(父母両系血統主義)に変更された。母方が日本人の外国籍の子どもたちは経過措置として3年間、法務大臣に届け出をすることで日本国籍を取得できた。

蓮舫氏が日本国籍を取得したことは確かなのだが、その後台湾の国籍を放棄したかどうかが議論の焦点になっている。

このため一部から、二重国籍ではないかと指摘を受けている。9月8日のYahoo!ニュース編集部の蓮舫氏のインタビューによれば、それらの書き込みのなかには父親を誹謗されていたり、家族への攻撃予告のようなものもあったという。

台湾籍の放棄については6日の会見で「17歳の頃に、父親と台湾の代表処に行って手続きをしたが、どういう作業だったのかというのは台湾語だったので分からなかった」と説明している。

だが、過去に放棄したとする台湾籍については、当局に確認を求めているものの時間がかかってしまっているため、6日に改めて放棄の手続きをしたとしている。

この騒動の中、日本維新の会は日本以外の国籍を持つ人が国会議員になることを禁止するための法案を検討していることを明らかにした。早ければ26日召集予定の臨時国会に提出するという。

蓮舫氏の会見によって過熱した二重国籍問題。今回の問題は法律的に見てどんな問題があるのか、国会議員や重要官職を司る人物が二重国籍だった場合どんな問題が生じるのか。国籍法に詳しく、移民問題、永住外国人問題などを多く担当している弁護士の山口元一氏に話を聞いた。

まず、法律的にこの問題はどんな問題があるのか、という質問に対して山口さんは「法律的には大きな問題にならない可能性が高い。二重国籍に対して、国籍法では努力義務を課す程度のものでしかない。特に蓮舫さんの場合は仕方がない理由もあった」と、法律的に問題がないことを説明しつつ蓮舫氏を擁護した。

また、山口氏によると二重国籍の人が生まれることは不可避なことで、その中で様々なパターンがあると説明した。

ちなみに、しかし世界に目を向ければ、欧米には二重国籍の政治家も少なからず存在する。有名な政治家で言えば大統領選の共和党候補者であった政治家テッド・クルーズ氏や元カリフォルニア州知事だったアーノルド・シュワルツェネッガー氏などだ。

アメリカ政府の二重国籍への姿勢としては、『二重国籍に法律的な制限はないが、基本的には支持しない』を提示している。

その理由としては、二重国籍が発生してしまう合理的な理由や背景などに対して考慮しつつも、例えば二重国籍の人をとある法で取り締まろうとしたところ、もう一国の法では相反する場合など、問題が生じる可能性があるからである。

政治家が二重国籍である場合の問題に対しては「外交官以外は目立った問題など生じ得ないと思う。外交官は自国の国益と他国の国益をぶつけ合うことが仕事なので私情が挟まる余地をなくすため、二重国籍の場合は厳しいだろう」と山口氏は説明した。

蓮舫氏に端を発する二重国籍の議論は法改正にまで及ぼうとしている。今後の動向に注目が集まる。

最終更新:9月10日(土)14時56分

AbemaTIMES

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