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男性の早寝、心臓疾患リスクのサインか? 研究

The Telegraph 9月10日(土)10時0分配信

【記者:Laura Donnelly】
 男性の早寝は、心臓に問題があることを示す危険なサインの恐れがある──イタリアの首都ローマ(Rome)で開催された欧州心臓病学会(European Society of Cardiology)で、日本の研究者らが発表した。

 成人2400人を対象に行ったこの研究によると、血圧が高い人は就寝時間が目立って早かったという。

 心臓病リスクの一つである高血圧症の人は、そうでない人に比べて平均18分間早く就寝していた。そして横になってから、何度も寝返りを打つ傾向があることも分かった。

 早く寝たいという欲求は、見過ごしてしまいかねない健康問題の兆しかもしれないと、研究者らは指摘している。

 早寝と高血圧には相関性がみられるが、長く寝ることは必ずしも病状の改善につながるわけではないという。高血圧症の人は早く布団に入る割に、睡眠時間そのものは概して増えていなかった。

 さらに睡眠の質も目立って悪いことが確認された。睡眠の質を数値で表す評価方法では、高血圧症の人は平均5.3で血圧が正常な人の平均は4.7だった。この方法では5以上の値で睡眠の質が悪いと判断される。

 同研究を主導した広島原爆障害対策協議会(Hiroshima Atomic Bomb Casualty Council)の佐々木 伸夫(Nobuo Sasaki)医師は、「早寝は他の要素に依存することなく、高血圧症との相関性を示した」と語った。

 研究者らは、高血圧の人は健康状態の悪化で疲労感が強まることから、早寝をしたがる傾向にあると考えられるとしながら、高血圧症が体内時計に変調を来して「概日リズムの異常」が引き起こされ、夕方に疲れが出るが夜は眠れないという可能性もあるとした。

 被験者は40~60歳の成人で、高血圧症の人の平均就寝時間は午後11時10分だったのに対し、正常血圧の人では午後11時28分だった。いずれのグループも睡眠時間は平均6.2時間だったが、高血圧グループの方は布団には入っているが眠っていないという時間がより長かった。

 英専門家らは、血圧に不安がある人は検査を受けてみるよう促している。英国心臓基金(BHF)の副医長、ジェレミー・ピアソン(Jeremy Pearson)教授は、「知らないうちに血圧が上がっていることは多い。だがその兆候を知る最良の方法が、早寝かどうか傾向を調べることは言い難い。心配な人は定期的に血圧を測って医師の診察を受けるべきだ」と呼び掛けている。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:9月14日(水)11時4分

The Telegraph

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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