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運転士はボタン押しのプロ? 指で電車が走る鉄道路線

乗りものニュース 9/10(土) 7:00配信

発車は「出発ボタン」で

「列車の運転」というと、運転士が「マスコンハンドル」と呼ばれるハンドルを握り、加減速を緻密に制御している様子を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、東京を走る地下鉄をはじめ、全国の鉄道のなかには「運転はボタンを押すだけ」というケースがあります。

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「ATO」(Automatic Train Operation、自動列車運転装置)というシステムが導入されている路線の運転士は、基本的に、駅を出発するときに「出発ボタン」を押すだけで、あとは運転操作をしません。「出発ボタン」を押すと、列車は自動で走って、次の停車駅の決められた位置に自動で停車するのです。

 もちろん自動運転中、運転士は何もしていないわけではなく、常に状況を監視し、安全運行の確保に努めているのはいうまでもありません。

 ただ、運転がボタンを押すだけでは技量の維持が難しいため、その対策も行われています。丸ノ内線や有楽町線、南北線、副都心線などにATOを導入している東京メトロでは、該当路線の運転士は月2回以上の手動運転をするよう、社内規程で定めているそうです。

プロの「ボタン押し士」です?

 多くの場合、ATO導入路線では車掌が乗務せず、運転士だけでワンマン運転を実施しており、運転士は運転業務のほか、ボタンによる乗降用ドアの開閉や車内放送などの業務も行っています。ATO導入路線の運転士はある意味、運転士より車掌の仕事のほうが多い、といえるかもしれません。

 こうしたことから、あるATO導入路線を担当する運転士のなかには、冗談交じりに「自分はプロの“ボタン押し士”です」と話す人も。

 またATO導入路線では、東京のゆりかもめや大阪のニュートラムのように、乗務員なし運行している場合もあります。

乗りものニュース編集部

最終更新:9/10(土) 7:38

乗りものニュース