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ジュース飲んだら犬保護活動に寄付 チャリティー自動販売機登場

sippo 9月10日(土)12時0分配信

 広島県神石高原町のピースワンコ・ジャパンの保護施設に隣接する体験型観光パーク「神石高原ティアガルテン」に、先日、ピースワンコのシンボルカラーであるスカイブルーの自動販売機が設置された。お茶やジュースなどを購入すると、売上の一部が殺処分ゼロを目指すピースワンコの活動に寄付される、いわゆる「寄付つき自販機」だ。株式会社キリンビバックスのご協力で実現した。

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 この地域を担当する同社の営業マンが発案してくれた。動物の殺処分のこと、災害救助犬のことをメディアで知って私たちの活動に関心を持ち、神石高原町の保護施設にも足を運んでくれた。「いずれ犬が飼える家に住むようになれば、ピースワンコから保護犬を引き取りたい」と話すほど活動に共感した彼は、会社としてできることはないかと企画書を作り、社内で話を通してくれた。

 自販機そのものが広告でもある。「広島県の犬の殺処分0実現中!」の文字や、保護犬たちの写真をあしらったラッピングを施し、ドリンクを買うわずかな時間に活動を知ってもらえるように工夫した。保護犬の里親さん、サポーター、お散歩ボランティアを募集していることもアピールした。

 このチャリティ自販機、まだ少ないとはいえ、最近は街を歩いていて見かけることも珍しくなくなった。チャリティの分野は、スポーツチームの支援、観光やまちづくりの支援、エコ活動支援などさまざまだ。一般の人が手軽に社会に貢献できる手段として、少しずつ普及しつつある。

 日本自動販売機工業会の2014年の調査によると、全国の自販機の設置台数は503万台(うち飲料が約半数)、年間売上は4兆9500億円余。いずれもやや右肩下がりの傾向にあるが、コンビニ全店の総売上高が年間10兆円余というから、自販機の市場規模もかなりのものだ。そのうちのコンマ何パーセントかでも寄付に回れば、NPOなどの公益団体の活動を大きく広げる力になる。

 ピースワンコのチャリティ自販機の場合、ドリンク1本当たりの設置者の収入である30円のうち、5円以上を寄付に回していただくことになっている。通常は電気代などの維持経費や利益を差し引いて寄付額を設定するが、今回設置していただいた広島市の福祉施設では、もうけを度外視し、30円全額を寄付していただけるという。

 スカイブルーの自販機がどんどん増えれば、殺処分ゼロへの取り組みにもいっそう弾みがつく。現在、設置先を募集中。当面はキリンビバックスの営業エリアである中国・四国地方などに限られるが、関心のある方はお問い合わせいただきたい。

(大西健丞・ピースウインズ・ジャパン代表理事)

sippo(朝日新聞社)

最終更新:9月10日(土)12時0分

sippo