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「殺される犬や猫をゼロに」 東京五輪までに達成するための鍵は見つかっている

BuzzFeed Japan 9月10日(土)11時17分配信

1年間で751頭を殺処分した東京都。小池百合子知事は2020年の東京五輪までに「ゼロにする」と宣言した。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

飼い主に何かをかぶせられたペット 15枚

「ペットと共生する日本社会をつくる。2020年のオリンピック・パラリンピックという設定をした上で、東京都で、いい例を示せるようにしたい」

東京都は2014年度の1年間で、犬と猫を計1598頭収容し、751頭を殺処分した。これを2020年までにどうやってゼロにするのか。その鍵となるのが、すでに殺処分ゼロを達成している自治体の存在だ。

殺処分ゼロの先輩が語る

BuzzFeed Newsは、犬猫の殺処分ゼロを達成した神奈川県動物保護センター(平塚市)を訪問した。

「殺処分を目的にした施設は、もう必要ないんです」

センターの岩屋修・業務課長(56)は、そう話す。

このセンターは、横浜市や川崎市などを除く神奈川県の28市町村を管轄する。捨てられたり、道に迷ったりして捕獲された犬や猫が運び込まれ、引き取り手がなければ殺処分するのが役目だ。

しかし、2013年に犬の殺処分ゼロを達成し、翌年から犬猫両方の殺処分ゼロを続けている。今年もゼロの見込みだ。

一体、どうやって達成したのか。

死を待つ場所で、猶予は5日間

その話を進める前に、かつてこの施設で何があったのかに触れる。

路上や公園などで捕獲された犬は、5つの房に分かれた地下の飼養管理室に入れられた。「死を待つ場所」だ。岩屋さんが語る。

「収容されたら、まず右端の房に入れました。1日経つごとに、房のフェンスを左に動かしていたんです。壁が動いて、自然と犬は追いやられ、隣の房に移動します。命の猶予は5日間。飼い主が現れないと、毎日フェンスが動いて、最後の房に行き着きます。そして翌日には、殺処分機に入らされたんです」

1972年に開設されたこのセンターでは、翌年には犬だけで年間2万頭以上が収容された。最後の房に大きさを問わず30頭もの犬が押し込められ、死を待ったという。

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最終更新:9月10日(土)15時22分

BuzzFeed Japan