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京都大学iPS細胞研、未分化なiPS細胞の識別や除去の仕組み構築

ニュースイッチ 9/10(土) 9:03配信

初期化に関する基礎研究に応用

 京都大学iPS細胞研究所の齊藤博英教授らの研究グループは、iPS細胞(人工多能性幹細胞)が分化した細胞集団から、未分化なiPS細胞の識別や除去ができる仕組みを構築した。iPS細胞で活性の高いマイクロRNA(miRNA)を合成RNAで感知することで、ヒトiPS細胞を生きたまま選んで分離や除去ができる。iPS細胞の臨床応用や、生細胞の分化や初期化に関する基礎研究に応用できる。

 iPS細胞が他の細胞へ分化する効率はばらつきがあるため、分化した細胞集団の中に、残存するiPS細胞や分化が不完全な細胞が混ざることがある。従来はその識別や除去に、iPS細胞の表面を認識する抗体が主に利用されているが、細胞の検出に高価な機器が必要などの課題があった。

 開発した技術は、iPS細胞で特異的に発現する「miRNA―302」を検知するメッセンジャーRNA(mRNA)を合成し、細胞内に導入する。iPS細胞や分化が不完全な細胞では細胞内のmiRNA―302に応答して、シグナルとする蛍光たんぱく質の発現が抑制され蛍光しない。一方、miRNA―302の活性が低い他の細胞では、蛍光たんぱく質が発現して蛍光する。この蛍光の有無で、iPS細胞を効率よく高感度に見分けられる。

 さらに、薬剤耐性遺伝子をこのmRNA内に組み込むことで、iPS細胞では薬剤耐性遺伝子の発現が抑えられる仕組みも構築。薬剤があるとiPS細胞が死滅するのに対し、iPS細胞以外の細胞では薬剤耐性遺伝子が発現して薬剤下でも存在でき、iPS細胞のみを自動で除去できる。

最終更新:9/10(土) 9:03

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