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知っておきたい!子どもの世界にはストレスがいっぱい。

ベネッセ 教育情報サイト 9月10日(土)14時0分配信

仕事や家事に追われる毎日を送っていると、「遊んでいるだけで良かった子ども時代に戻りたい……」という考えが、頭をよぎるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。大人になると見逃してしまいがちですが、子どもには子どもなりのストレスがあるものです。子どもがストレスを感じやすい場面を見つめ直し、いつも安心して過ごせるサポートを心がけましょう。

子どもの世界にはストレスがいっぱい!

 小学生くらいの子どもは、次のようなことからストレスを感じるケースが多いようです。

◆家族関係の悩み

 子どもは一人で生きていく力がありません。そのため、家族の関係性に問題があっても逃げる場所がなく、そのまま受け止めざるを得ないので大きなストレス要因となることがあります。とりわけ子どもがストレスを感じるのは、夫婦間の不和です。夫婦のいさかいを目の当たりにした子どもは、「自分が悪い」などと自責の念を抱きやすいといわれています。いわゆる嫁姑問題も同様で、自分にとって大切な存在である母親と祖母の仲が険悪であれば、家庭が居心地の良い場所でなくなるのは想像に難くありません。

親子関係もストレス要因になる場合があります。厳し過ぎたり、神経質過ぎたり、親から関心を持ってもらえなかったりする場合、子どもは保護者からの愛情を感じにくくなることがあります。また子どもは親の期待に応えようと必死ですから、保護者の要求が高過ぎると、「自分はダメな存在だ」と自信を失いやすくなります。

◆友人関係の悩み

 小学校の低学年くらいの時期は、基本的に誰とでも仲良く遊び、ケンカをしてもすぐに仲直りするといった幼児期の延長のような姿が見られます。しかし、中学年の頃からしだいにグループで遊ぶようになると、友達の輪の中に入れなかったり、意図的に仲間はずれにされたり、いじめに巻き込まれたりと、友達関係の悩みが増えていきます。友達と仲良くすることは、勉強やスポーツと並んで小学生の自尊心に大きく影響しますから、つまずきがあると大きなストレスとなります。

◆勉強の悩み

 低学年の頃は、「がんばればできるよ」といった親の言葉を素直に受け取って努力しますが、成長するにつれて周囲と比べて「自分は勉強ができない」などと劣等感を抱きやすくなります。勉強方法が間違っているなどの要因で、「勉強しても成績が伸びない」という状況は、特にストレスになりやすいので注意しましょう。また進学塾などでは、テストの点数によってクラスや席順が変動するケースがあり、成績の良し悪しにかかわらず、子どもはプレッシャーを感じています。こうした状況に置かれている場合は、子どもの精神状態を特に注意して観察する必要があるでしょう。

◆進学・進級

 進学や進級は、保護者にとって成長を実感できる喜ばしいイベントでしょう。子どもも前向きな気持ちになることが多いのですが、環境の変化への適応に失敗するとストレスを引き起こします。「小1プロブレム」「中1プロブレム」と呼ばれるつまずきがその典型です。進学や進級は子どもの自覚を促して成長につなげるよいきっかけですが、必要に応じて新たな環境に溶け込めるようなサポートも必要になるでしょう。

◆転校や友人との別れ

 転勤などによる転校は致し方のない面もありますが、子どもにとっては世界が一変するような環境の変化です。また、仲良しの友達が転居することによる別れも、非常につらいものになります。大人であれば「引っ越してもまた会える」と思えますが、子どもからすると「二度と会えない」と感じやすいようです。

子どもの気持ちに寄り添ってストレスと対峙しよう

 大人の視点では、「それくらい大丈夫」「悩んでも仕方がない」と思える問題でも、社会的にも精神的にも非力な子どもにとっては、大きなストレスの要因となることが少なくありません。日頃から十分に会話をし、子どもの気持ちに寄り添う努力を続けることで、ストレスの要因を取り除いたり、一緒にストレスに向き合って乗り越える力を伸ばしたりしたいものです。

ベネッセ 教育情報サイト

最終更新:9月12日(月)15時46分

ベネッセ 教育情報サイト