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瀬戸内海と万葉集の関わりに理解 広島・福山で全国フォーラム開幕

山陽新聞デジタル 9月10日(土)21時0分配信

 「全国万葉フォーラム」(鞆の浦万葉の会主催)が10日、広島県福山市鞆町鞆の鞆公民館で開幕した。初日から大勢の万葉ファンらが参加し、講演会やシンポジウムなどを通じて瀬戸内海と万葉集との関わりに理解を深めた。県内初開催で12日まで。

 下田忠・元福山市立女子短大教授が講演し、奈良時代の歌人・大伴旅人や朝鮮半島の新羅に派遣された外交使節団の使者が瀬戸内海で詠んだ万葉歌を紹介。旅人が作歌した鞆の浦に関する3首については「いずれも亡き妻へのいとおしさを歌っている」と解説した。

 シンポジウムには万葉の会の戸田和吉代表、全国万葉協会の富田敏子会長、奈良女子大の坂本信幸名誉教授ら6人が参加。鞆の浦を詠んだ歌に出てくる「むろの木」がどのような木だったのかについて意見を交わしたほか、戸田代表は鞆の浦を詠んだ万葉歌は8首(通説は7首)あるとの持論を展開した。

 フォーラムに先立ち、万葉の会と鞆の浦ロータリークラブが鞆町後地の沼名前神社境内に建立した万葉歌碑の除幕式もあった。

 この日は県内外から約230人が参加。11、12日は鞆町内の史跡巡りや万葉集に詠まれた島などを訪ねる瀬戸内海クルーズを行う。フォーラムは1989年から年1、2回開かれ22回目。

最終更新:9月10日(土)21時0分

山陽新聞デジタル