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事故の証拠品廃棄 うその報告も、巡査を懲戒 千葉県警

千葉日報オンライン 9/10(土) 10:46配信

 当て逃げ事故の証拠品として、被害者が提出したプラスチック片を勝手に捨てた上、目撃情報などの「有力な手掛かりはない」とうその報告をしたとして、千葉県警監察官室は9日、市原署地域課の男性巡査(20)を減給100分の10(1カ月)の懲戒処分とした。巡査は「捜査書類の作成が煩わしかった」と説明。同日付で依願退職した。

 同室によると巡査は5月13日、市原市草刈の市道で、40代女性の自宅前のポールに車が衝突した当て逃げ事故の捜査を担当。女性から現場の遺留品として灰色プラスチック片1個(約3センチ四方)を受け取ったが、勤務する交番のゴミ箱に廃棄した。また、女性から逃げた車の車種や色などを聞き取っていたにもかかわらず、「手掛かりなし」とする虚偽の書類を作成して提出した。

 19日、同署に女性から捜査状況の問い合わせがあり、巡査は廃棄の発覚を恐れ「(プラスチック片は)現場付近に置いてきた」と上司に説明。別のプラスチック片を用意して偽装したが、提出品と色が違ったことからうそが発覚した。

 巡査は「捜査書類の作成が煩わしかった」と説明し「警察官としてのみならず、社会人として許されない行為をしてしまった」と反省しているという。同室は「証拠隠滅罪などに該当するが、被害者の処罰感情などを考慮した」として立件を見送った。

 同室の古川等首席監察官は「警察への信頼を著しく損ねる行為であり、深くおわび申し上げる。適正捜査の重要性について、指導・教養を再徹底し、再発防止に努める」とコメントした。

最終更新:9/10(土) 10:46

千葉日報オンライン