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新型「プリウスPHV」、年100万台の販売目標は夢のまた夢か

ニュースイッチ 9月10日(土)14時4分配信

初代「プリウス」同じ軌跡。国内で強い支持があれば可能性が

 トヨタ自動車が今冬に投入する新型プラグインハイブリッド車(PHV)「プリウスPHV」。トヨタはPHVを次世代環境車の柱と位置づけるが旧モデルは販売苦戦を強いられた。「PHVを買いにきたけどHVでいいか」。旧型ではそんな顧客も多かったとか。新型では乗り味の違いを明確にすることで「PHVを買いにきたお客さまが、乗り比べた上でPHVを選んでもらえるようなクルマにした」(豊島浩二チーフエンジニア)。

 旧型は累計販売約7万5000台にとどまる。ただプリウスも初代は10万台。代を重ねるごとに販売を大幅に伸ばしていった。トヨタでは「100万台ぐらいになってはじめて(PHVが)一般化する」(豊島氏)と見ているが、果たして実現可能か。

 自動車分野のトップアナリストであるナカニシ自動車産業リサーチの中西孝樹代表に、新型車の狙いと今後の可能性を聞いた。

 走りの質、外内装のレベル、室内空間の何を見てもプリウスPHVの完成度は高い。重厚感のあるEV走行での加速性能などはこのモデルの質感を強く演出している。

 様々な飛び道具的なPHV新モデルがこのセグメントへ侵攻を強めてくる。トヨタの方針はハイブリッドからの正常進化であり、あくまでも重視するのはハイブリッドの高効率システムを最大限に活用するところ。

 効率軸を極め、いかにカーボンニュートラルに近づくか、これはもはやトヨタの哲学だ。累計7万5000台に留まった初代から、二代目が目指す目標は累計100万台の高い夢だ。

 これはハイブリッドプリウスの成功の軌跡と一致する。とはいえ、まずはグローバル年間販売台数10万台をクリアすることが最初の一歩。簡単な数値ではないが、国内市場での強い支援があれば可能となってくる。

最終更新:9月10日(土)14時4分

ニュースイッチ