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ナンバーワンのように戦った、見えた、準決勝のケルバー [全米テニス]

THE TENNIS DAILY 9/10(土) 17:00配信

 アメリカ・ニューヨークで行われている「全米オープン」(8月29日~9月11日/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第2シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)がカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を6-4 6-3で倒して決勝に駒を進めた。

 ケルバーは準決勝のコートに足を踏み入れる前に世界ランキング1位になることが確実となり、その後、コートに出て行き、ナンバーワンにふさわしいプレーを披露した。

 ウォズニアッキをストレートで退けることで、ケルバーは今季3度目のグランドスラム大会決勝に進出した。この勝利は数週間前にケルバーがナンバーワンになるチャンスを阻んだ相手、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)との再戦をセットアップすることにもなったのである。

 2016年スタート時のケルバーは、一度もグランドスラム大会の決勝に進出したことがなかった。ところが今、彼女は同年に2度グランドスラム大会で優勝した女子選手となるかもしれないのだ。

 1月の全豪オープンのタイトルを獲ったケルバーは、初めてのグランドスラムタイトルを獲得しただけでなく、女王セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を倒すことによってそれを果たした。ケルバーはまた、ウィンブルドンでも決勝を戦ったが、そこではセレナに敗れていた。

 28歳の彼女は初めて世界一になったときの年齢がもっとも高い選手であり、また、憧れの人でもあったシュテフィ・グラフ(ドイツ)以来のドイツ人のナンバーワンでもある。

 8月21日に行われたシンシナティ決勝でケルバーがプリスコバを倒していれば、その時点でセレナを追い越してナンバーワンになっていたはずだった。反対にその日、プリスコバはタイトルを獲って大躍進を果たし、以来、勢いに乗っている。

「あのあと、私は自分に『心配は要らない、私はもう一度チャンスを得るはずよ』と言ったのよ」とケルバー。

ケルバーがウォズニアッキを下して3度目のグランドスラム決勝へ [全米オープン]

「今は少しリラックスして、この特別な夜を楽しむよう努めるわ」と彼女は言い添えた。

 プリスコバは木曜日に先に準決勝を戦い、不器用なプレーを見せたセレナを倒した。そのおかげでケルバーは世界1位の座をつかんだ。それはケルバー自身が準決勝を戦うための準備をしているときのことで、ランキングのことは考えないようにするため、できるすべてのことをしていたのだという。

「私は成長しており、このようなことが起きたときに自分の肩にプレッシャーをかけるようなことはしない」とケルバー。

 マッチポイントでケルバーはアウトするかに見えるバックハンドを打ち、ウォズニアッキは始め、それを見送ろうとしていた。しかし、不意にベースラインにかかったかもしれないと気づいた。コールに対してチャレンジ(自動ライン判定)を要求する代わりに慌ててそのボールを打とうとしたが、彼女のスイングが遅すぎて振り遅れたために、ボールはアウトして試合は終わってしまった。

「いくつかの(慰めの)テキストメッセージをもらったけど、余計に気分が落ち込んだわ」と試合後のウォズニアッキ。「明らかに、審判の判定にチャレンジするべきだったようね」と彼女は言い添えた。「でも、結局のところ、それで大きな違いが生まれていたとは思わない」。

 ケルバーが容赦なく彼女のショットを叩いたやり方は、変わらなかっただろう。ウォズニアッキはかなりの数のムーンボールを混ぜたりしたが、あまり効果はなかった。そのせいもあってか通常は守備的にプレーすることで満足しているウォズニアッキだが、この試合は無理に打とうとし、彼女らしくない26本ものアンフォーストエラーをおかすことになった。

 全米で2度決勝に進出しているウォズニアッキは足首の故障で2ヵ月半プレーできなかったあと、今大会に世界74位の選手としてやってきた。全米では2009年にランキングのなかったキム・クライシュテルス(ベルギー)が優勝しているが、ウォズニアッキは全米でもっともランキングの低い決勝進出者となることを目指していた。

「たぶん人々は、私がここまでくるなんてあり得ないと考えていたんじゃないかしら。でもまたも、そういう人たちが間違っていたことを証明できたというのは、素敵なことだわ」とウォズニアッキ。

 あとどれくらい、彼女は人々が間違っていたことを証明しようとし続けるのだろうか?準々決勝のあとと同じようにウォズニアッキは、彼女の父が、来年か再来年に彼女が引退する可能性がある、とメディアに言ったというレポートに関する問いに答えることを拒否した。(C)AP (テニスデイリー/THE TENNIS DAILY)

最終更新:9/10(土) 17:00

THE TENNIS DAILY