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川口春奈、女優として「ブレずに流されずに」“自分にしかできないもの”を残す

クランクイン! 9/10(土) 8:20配信

 「一生懸命働く毎日のなかで、見えないところでは悩みを抱えていて弱みもある。そういう人ってたくさんいると思うんです。そんな人の背中を押せるような作品になっているんじゃないかな。それに、家族や周りの人への感謝の気持ち、自分の将来についても、改めて考えるきっかけになってくれたら嬉しい」。言葉をかみしめるように話す川口春奈からは、正直な気持ちが伝わってくる。主演を務めたラブコメディ『にがくてあまい』は、彼女にとっても、共感できる作品になったようだ。

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 「私が演じたマキは、誰もが経験する気持ちを代弁しているような役。そうだよね、みんな、そんなに何でもうまくいくわけじゃないよねって、私自身も演じていて思いました。メッセージ性が強い役だと思います」と言い切る。もちろん川口自身が悩み事にぶつかることもあるが、そんなときは「なるべくフラットでいようと努める」そう。

 「あんまり深く考え込みすぎちゃうとキリがないので。フラットに。できればその日のうちに忘れたり、解決しないと、お仕事にも影響が出てきますから。とはいえ、自分との向き合い方は、いまだに分からない部分が多いです。でも、周りの人に話を聞いてもらったりして、まずは1回落ち着くようにと心がけています。マキは麦茶を飲むと心が落ち着くんですけど、私の場合の心の安定剤は“人”かな。友達、お世話になっている人。そういう人たちに会うと、自分は支えられているんだな、ひとりじゃないんだと再確認できます」とほほ笑む。

 人気WEBコミックスを映画化した本作。川口は広告代理店に勤めるOLマキに扮した。いわゆるデキル女だが、会社を離れれば、恋愛もうまくいっておらず、実家とも疎遠な状態だ。そんなある日、林演じる高校教師の渚に一目ぼれする。しかし彼はゲイだった! ひょんなことから、マキは渚の家に転がりこむも、野菜嫌いのマキに対し、渚はベジタリアンで…。

 マキと本音でぶつかり合うことになる渚役の林とは、初共演になった。「私は割と感覚的に芝居をするタイプだと思うんです。林さんは対照的にイチから役を作りこんで固めていく人。もちろんいろんなやり方があっていいと思いますが、自然なようでいて実はすごく計算されているんだということが伝わってきて、勉強になったしすごいなと思いました」。


 渚はゲイのため、恋人にはなれないが、イケメンだし料理もうまく几帳面。「渚みたいな人がいてくれたらサイコーですね!実は情に厚いし」と川口。続けて「私は結構、面倒くさがりなんです(笑)。作品に出てくる料理は実際に全部おいしくて、また食べたいけれど、できれば作ってほしい(笑)。手間がかかるから、自分ではなかなか。それに、さすがにマキみたいな(ごちゃごちゃの)部屋ではないですけど、料理だけじゃなくて、掃除もしてほしいです(笑)」とぶっちゃけた。

 今回、自分を見つめ直すOLを演じた川口。本人はまだ21歳だが、女優としての未来と意思ははっきりと見据えている。「自分にしかできない色、出せない色が必ずあるはず。誰が演じても同じということは、絶対にないので。だから、自分にしかできないものを、どの作品でも残していけたら、自分も納得するし、周りの人も認めてくれるようになるのかなって。ブレずに流されずに、自分がこう思うという部分は大事にして、これからもこの仕事に向き合っていきたいと思っています」。(取材・文・写真:望月ふみ)

 『にがくてあまい』は9月10日より全国公開。

最終更新:9/10(土) 8:20

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