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山あいの川根高校、入学者全国公募へ 静岡、ICT先行導入方針

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月11日(日)7時22分配信

 静岡県教委は10日までに、川根本町の川根高で早ければ2018年度の入学者から生徒を全国公募する方向で検討を始めた。中山間地を中心に生徒の減少が加速する中、全国に入学者を募って高校を安定的に運営するのが狙い。タブレット端末などの情報通信技術(ICT)機器を他校に先駆けて本格導入する事業費を県9月補正予算案に盛り込み、高校の魅力を高めて入学者の確保を目指す。県内公立普通科高での全国公募は初めて。

 同校は川根本町で唯一の高校で、生徒数152人。地元中学3校との中高一貫教育に加え、親元を離れ高校生活を送る「川根留学生」制度を13年度から始め、県内各地から生徒を募集している。町も宿泊施設を備えた若者交流センター「奥流」の整備など受け入れ態勢づくりを後押しする。

 県教委は川根高で日常的にICT機器を活用する環境を整えることで都市部との教育格差の是正や魅力ある学校づくりを進め、生徒の確保につなげたい考え。生徒1人1台のタブレット端末の配備に加え、双方向遠隔通信システムを導入し、大学や専門学校などと連携した授業なども可能にする。

 川根本町が超高速ブロードバンド基盤整備やIT企業のサテライトオフィス誘致など、ICT環境整備を進め、川根高の支援にも力を入れていることから、同校が先行モデルに適していると判断した。県教委は18年度以降、中山間地の高校を中心にICT機器の導入を広げていくことも考えている。

 鈴木敏夫川根本町長は「中山間地の高校の全国モデルになるよう期待している。川根高とともに町の魅力を発信していきたい」と述べた。



 <メモ>公立高入学者の全国公募 県内公立では焼津水産高が水産科のない都道府県の生徒を受け入れている。同校以外では県教委の入試実施要領は県外からの入学を隣接県に居住している場合などに限っているが、17年度にかけ、実施要領の改訂を検討する。県外ではここ数年、公立高普通科の全国公募が広がりを見せ、島根県隠岐諸島にある県立隠岐島前(どうぜん)高校の離島留学などが成功例として知られる。

静岡新聞社

最終更新:9月11日(日)7時22分

@S[アットエス] by 静岡新聞