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【全米テニス】錦織ヘトヘト…2年ぶり決勝進出ならず「足が動かなかった」

スポーツ報知 9月11日(日)6時6分配信

◆テニス 全米オープン ▽男子シングルス準決勝 錦織圭1―3スタン・バブリンカ(9日、米ニューヨーク・ナショナル・テニスセンター)

 【ニューヨーク9日=大和田佳世】男子シングルス準決勝で第6シードの錦織圭(26)=日清食品=は、世界ランク3位スタン・バブリンカ(31)=スイス=に逆転負けし、2年ぶりの決勝進出を逃した。

 準々決勝でA・マリー(英国)とフルセットを戦った疲労が抜けきらず、蒸し暑さと相まって動きに精彩を欠いた。11日午後4時(日本時間12日午前5時)以降に行われる決勝では、バブリンカと王者・ジョコビッチ(セルビア)が対戦する。

 疲れ切った錦織に、食い下がる力は残っていなかった。一度はマッチポイントをしのいだが、フォアをネットにかけ力尽きた。センターコートを去る姿に拍手が送られると、力なく右手を上げた。「思考能力が停止、低下していた。ムチ打ってやろうとしていたけど、足が動かなかった」。敗因は明らかに疲労だった。

 準々決勝でマリーと3時間58分の激闘を演じてから中1日。回復しきらない体を、ニューヨークの同日史上最も高い気温33度、湿度80%の蒸し暑さが襲う。最初のゲーム間から体を冷やす氷を要求した。第1セットは、バブリンカが得意のバックハンドで9本もミスを犯して先取できた。

 悔やんだのは第2セットだ。「勝つには取らないといけないセット。チャンスはあった」。第1ゲームはブレイクできたが、勢いに乗り切れない。第7ゲームは40―0のチャンスを生かせず、結果的に相手を乗せてしまった。

 4大大会の頂点にたどりつくには、5セットマッチ7試合を行う厳しい道のり。「(マリー戦で)5セットやっていなければ、もう少し元気に戦えた。組み合わせ運もある」とぼやいた。しかし、バブリンカは今大会5試合で錦織より1時間45分長い14時間47分をコート上で過ごしている。「フィジカル的に強くならないといけないし、マリーに5セット戦わず勝つ実力が必要」と痛感させられた。

 7月末のロジャーズ杯(カナダ・トロント)準優勝からハードコートシーズンを突っ走り、リオ五輪ではR・ナダル(スペイン)に勝って銅メダルを獲得した。今大会も世界2位のマリーを倒し、過去最高の夏を経験した。「トップの選手に勝っているという事実」と自信を得た。大会後の世界ランクは5位に上がり、ツアーファイナル出場も濃厚。「自信を持って戦えば、4大大会やマスターズを優勝できるチャンスは来ると思っている」。新たな歴史を刻む日は、そう遠くない。

最終更新:9月12日(月)2時14分

スポーツ報知